武蔵野プレイスの理念

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ページ番号1001618  更新日 2022年3月29日

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武蔵野市立ひと・まち・情報 創造館 武蔵野プレイス(以下、武蔵野プレイス)は、「武蔵境のまちづくりの推進」の一環として、西部図書館を移転拡充し、図書館機能をはじめとして「生涯学習支援」「市民活動支援」「青少年活動支援」等の機能を併せ持った複合機能施設という方向づけのもとに設置されました。

武蔵野プレイスの理念

「武蔵野プレイス」は、図書館、生涯学習センター、市民活動センター、青少年センターなどといったこれまでの公共施設の類型を超えて、複数の機能を積極的に融合させ、図書や活動を通して、人とひとが出会い、それぞれが持っている情報(知識や経験)を共有・交換しながら、知的な創造や交流を生み出し、地域社会(まち)の活性化を深められるような活動支援型の公共施設をめざしています。

武蔵野プレイスは、人々の交流が自然に生み出される質の高い「場」を提供し続けることによって、生活、文化、芸術、自然、歴史、まちづくり、ボランティア活動、市民活動、生涯学習、福祉、教育といった横断的な活動や交流のネットワークの活性化を促します。

多様な人々がそれぞれの活動を通して時間を共有する快適な空間(場)は、地域社会の魅力を高めることに寄与します。

「場」=「プレイス」ということばには、このような期待が込められています。

「アクションの連鎖」が起こる施設をめざして

社会における価値観の多様化やインターネットに代表される情報化が急速に進む中、「何が正しくて何が正しくない」のか、私たちには自己の責任において、主体的に判断し行動することが求められています。地域社会においても、さまざまな地域の課題について個人や地域の力を集結し、課題解決を図ることができるような自立した地域社会の形成が不可欠です。

このような状況に対応するためには、人々が日常生活において、自主・自発的に読書や学習を継続できる機会や、身近で行われているさまざまな「市民活動」や「アクション」に気軽に触れることができる場が重要です。武蔵野プレイスは、この”気づき”から始まる「アクションの連鎖」が起こり得る「機会」と「場」を提供し、支援していくことをめざしています。

これまでの主な経緯

武蔵境南口駅前に広がる農水省食糧倉庫跡地は、昭和48年に東京食糧事務所長に払い下げの要望書を提出して以来、約40年という歳月を経て、人々が集い、知的な創造や交流を育む「場」として生まれ変わりました。

この間、武蔵野市の長期計画や市議会特別委員会、計画策定委員会などを通して様々な検討がなされてきましたが、平成10年には民有地を含め土地取得が完了し、その後は、用地の約半分を都市計画公園として決定するなど緑豊かな都市環境の創出を図るべく、建物と公園を一体的に整備する方向で進めてきました。

建物についても、市民参加によるアイデアコンペや、施設設計プロポーザルなどを経た後、平成21年1月に着工、平成23年1月に竣工しました。

武蔵野プレイス配置図

建築・空間の概要

計画敷地
武蔵野市境南町2丁目3番18号(武蔵境駅南口農水省食糧倉庫跡地)
敷地面積
2,166.20平方メートル
建築面積
1,571.47平方メートル
延床面積
9,809.76(うち駐車場等の面積938.71)平方メートル
階数
地上4階・地下3階
構造
SRC造、RC造

「ルーム」とその連続性

内部空間は、本を捜したり情報を集めて編集したり、勉強をしたりという知的活動にとって心地よい場となるよう、ルームというひとまとまりで人のスケールに馴染む場が連なる形状となっています。それぞれの空間は、壁と天井が曲面でつながったシェル(貝殻)状のかたちになっており、身体的な居心地のよさをもたらすようにデザインされています。

写真:ルーム

ブラウジング性

さまざまな異なる活動に対応するように、各階は大きさの異なるルームが、次々とつながることによってできています。ひとつのルームに入ると、次のルームへ導かれ、回遊(空間ブラウジング)がごく自然に行われることを期待しています。

それぞれのルームでは別々の活動が行われていて、参加しても素通りしてもよく、街路や広場をめぐり歩くかのような体験となります。

何気なくひとが集まってくる場所、そこにいることが心地よく、くつろいだ気分でいろいろなことができる場所、思わぬ出会いや発見があり、活動が活動を呼ぶような「場」となることをめざしています。

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