アクティヴ・アナリシス入門講座 ―演じるためのツールを手にしてみる―
イベントカテゴリ: 演劇 講座・ワークショップ
“アクティヴ・アナリシス”入門講座、開催!

池内美奈子さんを講師にお迎えして、俳優と演出家のためのワークショップを開催します。
俳優という仕事は、他者の評価にさらされ、判断され、価値づけられてしまう側面を持っています。
しかし、講師・池内美奈子さんのワークを経験した俳優たちには、演劇や演技の力そのものを信じ、外からの目に過度に惑わされない芯がの強さがあるように感じます。
そこには、演技と真摯に向き合うための「方法」があるのだと思います。
技術と感覚、その両方を総動員し、演技をより立体的に、具体的に、そして少し科学的に考えていくことができたら、演技は、もっと自由で、豊かで、強いものになるのではないでしょうか。
戯曲の読み方がわからないと感じている人、
感覚だけで演技をしてしまうと感じている人、
いつも“等身大の自分”でやっているなと感じている人、
“そう見える形”を繰り返すことが演技だと思っている人、
演技ってあんまり面白くないなと思っている人……
自立した俳優として役や作品と向き合うことは、人間や世界を探求し続けることでもあり、その過程は、きっと今よりずっと面白くなるかもしれません。
その第一歩として、まずは「演じるためのツール」に触れるところから、始めてみませんか?
俳優へどんな言葉を渡せばよいのかわからないという演出家の方も大歓迎です。
ぜひ、奮ってご参加ください!

アクティヴ・アナリシスって?
アクティヴ・アナリシスとは、スタニスラフスキーが晩年、従来のテーブル稽古に代わる方法として取り組んだ稽古法です。
その稽古では、俳優が戯曲や役を理解するために、俳優自身で仮説を立てて、戯曲に沿った即興である “étude(エチュード)” を重ね、検証を繰り返していきます。
この講座では、 “étude” を行うためにどのような準備や作業が必要なのか、俳優としてどのような「ツール」を持ち、何に、どのくらいエネルギーを注ぐことで、その場面に立ち、動き出せるのかを、実践を通して探求します。
「時間がないから早く結果を出さなければならない」という強迫観念からいったん距離を取り、戯曲や役と向き合うための、もうひとつのアプローチに触れる時間をつくります。
講師・池内美奈子よりメッセージ
私がアクティヴ・アナリシスに出会ったのは、20代の初めのことでした。当時は、稽古の方法にそんな「名前」がついているとは思ってもいませんでした。
イギリス北部の演劇・映像学校に在籍していた頃、試演会で上演した『血の婚礼』の稽古が、まさにアクティヴ・アナリシスだったのだと、後になって知ることになります。
とにかく難しく(当時は何もかもが難しく感じられましたが)、面食らった記憶が今でも残っています。
それから約30年後、マリア・クネベルの著書『アクティヴ・アナリシス』の英訳を読んだとき、「なんだか知っているぞ」と感じました。
もっと詳しく知りたいと思い、その英訳を手がけた演出家イリーナ・ブラウンによる「アクティヴ・アナリシス」講座を受講しました。
そこでようやく、「ああ、あの時のあれは、こういうことだったのか」と、長い時間を隔てて点と点が一本の線につながったのです。
若い頃は、わからないことが多く、世の中も複雑で、物事をどう整理すればいいのか戸惑うことが多いものです。
でも、さまざまな経験を積み重ねていくうちに、身体がそれらを“知識”として整理してくれる瞬間が訪れます。
頭では理解できないと思っていたことを、身体のほうが先に納得してくれることもあれば、逆に、頭では整理したつもりのことを、身体が拒むこともあります。
ひとつだけ、私からのアドバイスを。
——そういう時は、身体の方を信じてください。
ですから、この講座を受講すればすぐに演技が上達する、とは思わないで欲しいのです。
その代わりに、演劇の世界を冒険するための道具を手に取り、使い、遊びながら、それが自分にとって何なのかを身体で確かめる時間になるでしょう。そしてその時間は、後から振り返ったとき、きっとかけがえのないものになるはずです。
池内美奈子
講師プロフィール:池内美奈子(いけうちみなこ)
俳優指導者、演出家、ヴォイス&スピーチ・コーチ
1990年~1991年、英国ヨークシャーのARTTS International校のDirecting Courseにて舞台と映像作品の演出方法を学ぶ。2000年度文化庁芸術家在外研修員としてロンドンにあるRoyal Central School of Speech and DramaのVoice Studies Courseにて学び、ヴォイス学修士(MAVS)取得。俳優のための発声、発語、テキスト・ワークを指導する。香港や韓国の教育機関、またウェールズのRoyal Welsh College of Music and Dramaや多摩美術大学にて教える。2005年より2020年まで新国立劇場演劇研修所ヘッドコーチ。
ジョン・コーウィン作『Navy Pier – 埠頭にて』(2021年)、ブライアン・フリーエル作『AFTERPLAY - モスクワにて』リーディング公演(2025年)、シャーロット・ジョーンズ作『エアスイミング』(2025年)の演出。
『ハリー・ポッターと呪いの子』(2022年)、『レオポルトシュタット』(2022年)、『ミュージカル・マチルダ』(2023年)のヴォイス&スピーチ指導。また、2023年よりオーラル・ヒストリー演劇上演を目的としたLife Wavesプロジェクトの「あなたにとってHomeとは?」の創作を進めている。
- 開催日
-
2026年2月14日(土曜日) 、2月15日(日曜日) 、2月20日(金曜日) 、2月22日(日曜日) 、2月23日(月曜日)
- 開催時間
-
・2/14(土)15:00~19:00(けいこ場)
・2/15(日)15:00~19:00(けいこ場)
・2/20(金)11:00~18:00(劇場)
・2/22(日)11:00~18:00(劇場)
・2/23(月・祝)11:00~18:00(劇場)
※受付は開始時間の20分前から
※全日参加の方優先とさせていただきます。ご事情がある方は、お申込みの際に申込みフォームにご記入ください。
※ワークが無理なく、かつ効果的に進むよう、回ごとのあいだに日数を設けています。 - 開催場所
-
吉祥寺シアター 劇場・けいこ場
交通・アクセス - 対象
-
・プロの俳優&演出家
戯曲を読むこと、演技術を身につけることに真摯に向き合いたい俳優。そして吉祥寺シアターの舞台で演じたい俳優。
※アクティヴ・アナリシス講座を受けたことがない方を優先させていただきます。 - 内容
俳優指導者・演出家である池内美奈子による、俳優・演出家のためのワークショップ
『アクティヴ・アナリシス入門講座』。
ウォームアップを行ったうえで、「アクティヴ・アナリシスとは何か」という基本的な考え方に触れ、戯曲を用いた実践的な稽古へと進んでいきます。
この講座では、「分析に耐える強度をもった戯曲」に取り組み、時間をかけて、からだと思考の両方を使いながら演技を組み立てていくプロセスを体験する場を目指します。- 申込み締め切り日
-
2026年1月19日(月曜日)
- 申込み
-
必要
申込み開始 2026年1月9日(金) 14:00
申込み〆切 2026年1月19日(月) 14:00
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScL_rZ_vwbeyx6qleG2Q054CrCGr8vv1rmiHJRrd89N1OKx4Q/viewform
※Googleフォームにてお申込みください。
※申込み多数の場合は選考いたします。
※全日程参加可能な方を優先させていただきます。参加費は選考の基準にいたしません。
※申込み〆切後も定員に余裕がある場合、先着順で参加を受け付けます。
※フォームでお申込み後、1月22日(木)頃までに、選考結果と振込先をご連絡いたします。
参加費をお振込み後、受付完了となります。
※キャンセルはお受けしておりません。(やむを得ないご事情がある場合にはご相談ください。) - チケット 発売情報
- チケット購入
-
講師
- 池内美奈子
- 定員
- 10名
- 費用
-
35,000円/27,000円/18,000円
※ご自身の状況に合わせて、参加費を選択してください。
※参加費の金額にかかわらず、内容はすべて同一です。※フォームでお申込み後、1月22日(木)頃までに、選考結果と振込先をご連絡いたします。
参加費をお振込み後、受付完了となります。 - 持ち物
- 動きやすい格好、ふたの閉まる飲み物、上履き(けいこ場は土足厳禁)
- ハラスメント防止について
-
吉祥寺シアターではハラスメント防止ガイドラインを策定しております。
ワークショップは本ガイドラインに基づいて実施いたしますので事前にご確認ください。 - 主催
- 吉祥寺シアター(公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団)
- 問い合わせ
- 吉祥寺シアター 0422-22-0911(9:00~22:00)
アクセス
JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩5分
