彼方からのうた -SONG FROM FAR AWAY-
イベントカテゴリ: 演劇
サイモン・スティーヴンス×マーク・アイツェルが紡ぐ、「うた」が導く愛の物語
サイモン・スティーヴンス × マーク・アイツェル が紡ぎ出し、2015年イヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出で鮮烈な世界初演を迎えた話題作。気鋭の演出家・桐山知也による待望の日本初上演。
空気がぴんと張り詰めたように澄みきった冬のニューヨーク。34歳のビジネスマン、ウィレムの携帯電話が鳴る。遠く離れて暮らす母親からの電話。弟のパウリが死んだ。アムステルダムに帰ってくるように、と。突然にこの世界から消えてしまった弟へ綴る手紙。疎遠になっていた家族、見失った愛、向き合いきれずにいる人生を巡る、決して忘れることのできない帰郷の旅が始まる̶。
作:サイモン・スティーヴンス
イギリス・ストックポート出身。劇作家。05 年初演『On the Shore of the Wide World 広い世界のほとりに』で、第30 回ローレンス・オリヴィエ賞最優秀新作作品賞を受賞。12 年初演『The Curious Incident of the Dog in the Night-Time 夜中に犬に起こった奇妙な事件』(マーク・ハッドン原作)で、第37 回ローレンス・オリヴィエ賞最優秀新作作品賞、第69 回トニー賞プレイ部門最優秀作品賞を受賞。近年の日本での上演に、23 年『桜の園』(ショーン・ホームズ演出)、21 年『Birdland』(松居大悟演出)、20 年『FORTUNE』(ショーン・ホームズ演出)など。
<メッセージ>
『SONG FROM FAR AWAY』が日本それも東京で初めて上演されることは、私にとって本当に大切で大きな意味があります。この戯曲は、見知らぬ街角、大都市における愛の可能性について描いた戯曲です。亡霊たちの存在とそこに生き続ける愛を描いた戯曲です。東京は亡霊のいる街。東京は私が愛してやまない街。東京は見知らぬ街角の街。
この戯曲は、音楽がほとんど不可能に思える時の音楽の可能性を描いた戯曲です。東京は音楽の街。この5 年間で私が心から愛するようになった東京という街は、この戯曲にぴったりだと思います。
マーク・アイツェルは偉大なソングライターの一人です。そして彼は、いつも私を「書きたい」という気持ちにさせてくれる作家。このコラボレーションは私にとってかけがえのないものなのです。
この5 年間を通じ、ゴーチ・ブラザーズは、私にとって信頼してやまないプロデューサーでありコラボレーターとなりました。ゴーチ・ブラザーズと(桐山)知也さん、(髙田)曜子さんが、私たちのこの大切な戯曲を上演してくれることを想うと、私は、遠く遠く彼方から「うた」を歌いたくなるのです、自分だけのうた――私の心の中の、大切な街へのラブソングを。
作(音楽):マーク・アイツェル
アメリカ・カルフォルニア出身。現在もカルト的人気を誇るサンフランシスコのバンド、アメリカン・ミュージック・クラブ(通称AMC)のリード・シンガーそしてソロアーティストとして、これまでに17 枚のオリジナル・アルバムをリリース。ガーディアン誌は彼を「アメリカで最も偉大な現役作詞家」と呼び、ローリング・ストーン誌からはソングライター・オブ・ザ・イヤーも授与されたカリスマ的シンガーソングライター。2017 年「Hey Mr Ferryman」をリリースすると、UNCUT 誌が「アイツェルの揺るぎない最高傑作」、Q 誌が「アイツェルのここ数年で最高のアルバム」と評した。
演出:桐山知也
主な演出作品に『紙風船』、『命を弄ぶ男ふたり』、『ベニスの商人』(水戸芸術館ACM 劇場)、『わが町』(文化庁次代の文化を創造する新進芸術家育成事業)、『THE GAME OF POLYAMORY LIFE』(趣向)、『彼らもまた、わが息子』(俳優座劇場プロデュース)、『ポルノグラフィ』(KAAT 神奈川芸術劇場 リーディング公演)、『門』、『THEPRICE』(劇壇ガルバ)、"名作に触れる"シリーズ 第1 回「江戸川乱歩 短編集」など。2025 年2 月には世田谷パブリックシアター・シアタートラムにてサイモン・スティーヴンス戯曲のダブルビル公演『ポルノグラフィ(PORNOGRAPHY)/レイジ(RAGE)』の演出が控えており、注目を集めている。
<メッセージ>
2022 年の「仙台カルティベイト・キャンプ」で、この「彼方からのうた」の幾つかのシーンを試しました。上演が想定されていなかったせいか、参加者のみんなが失敗を恐れることなく、自由な雰囲気のなかで幾つものアイデアを試しながら、作品について考えた有意義な日々でした。ぼくにとっては、少し大袈裟な言い方ですが、次の地平が拓けたような経験でした。そこで発見したアイデアや劇場表現への向き合い方を、今回の上演で結実させられればこんなに嬉しいことはありません。『彼方からのうた』は本当に不思議な作品です。数日の出来事を描きながらも、遥か彼方から綿々と続く時の流れが存在しています。そして、その彼方から聞こえる「うた」は、愛について、愛の可能性についてうたっています。でも、その愛はどこにあるのでしょうか? サイモンさんとマークさんの素晴らしい「うた」に導かれて、素敵なキャストと信頼するクリエイターの皆さんと、それを探す旅に出かけます。
翻訳:髙田曜子
翻訳作品に『アメリカの時計』(アーサー・ミラー作/長塚圭史演出)、『After Life』(ジャック・ソーン作/河原雅彦演出)、『MUDLARKS』(ヴィッキー・ドノヒュー作/川名幸宏演出)、『THE PRICE』(アーサー・ミラー作/桐山知也演出)、『LUNGS』(ダンカン・マクミラン作/谷賢一演出)、『Birdland』(サイモン・スティーヴンス作/松居大悟演出)、『Wild』(マイク・バートレット作/小川絵梨子演出)、『The River』『Mojo』(ジェズ・バターワース作/青木豪演出)など。第15 回小田島雄志翻訳戯曲賞受賞。
演出:桐山知也 インタビュー
- キャスト・スタッフ
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[作]サイモン・スティーヴンス マーク・アイツェル
[翻訳]髙田曜子
[演出]桐山知也
[出演]宮崎秋人 溝口琢矢 伊達 暁 大石継太
[主催・企画製作]ゴーチ・ブラザーズ
[提携]公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団
- 開催期間
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2024年8月2日(金曜日)から2024年8月13日(火曜日)まで
- 開催時間
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8月2日(金)19:00
8月3日(土)14:00/18:00
8月4日(日)14:00
8月5日(月)19:00
8月6日(火)休演日
8月7日(水)14:00
8月8日(木)19:00
8月9日(金)19:00
8月10日(土)14:00/18:00
8月11日(日)14:00/18:00
8月12日(月・祝)14:00
8月13日(火)14:00
※受付開始は開演の45分前、開場は30分前
※上演時間は約75分を予定(7/29更新) - 開催場所
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吉祥寺シアター 劇場
吉祥寺シアター - 対象
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小学生、中学生・高校生・大学生、大人
- チケット 発売情報
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2024年6月1日(土)10:00~
チケット購入 - チケット料金
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<全席指定席/税込金額/前売・当日同一価格>
SS席 8,000円 ※最前列
S席 7,000円
アルテ友の会 6,300円(前売のみ)
学生 4,000円 ※当日要学生証
*車椅子でご来場の方はご予約前にゴーチブラザーズ(03-6809-7125)までご連絡ください。
*SS席(最前列)、学生券は事業団での取り扱いはありません。*未就学児はご入場いただけません。
- チケット取り扱い
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【事業団先行発売】
・(公財)武蔵野文化生涯学習事業団チケット予約Tel: 0422-54-2011 (9:00-22:00、6月1日(土)は10:00-22:00)
Web: https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-s/showList
【一般発売】6月15日(土)10:00~プレイガイドは決定次第お知らせいたします。
- お問合せ
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・ゴーチ・ブラザーズ
Tel:03-6809-7125 (平日10:00~18:00)・吉祥寺シアター
Tel: 0422-22-0911(9:00~17:00/8月以降は22:00まで)
アクセス
JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩5分