劇団青年座 第266回公演『ハード・プロブレム』
イベントカテゴリ: 演劇
人の心に「善」はあるのか 現代科学では解明できない「心」の謎に挑む

劇団青年座「海外現代戯曲シリーズ」第9弾『ハード・プロブレム』
映画『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー脚本賞を受賞した英国演劇界の至宝トム・ストッパードが、AI社会の到来を予感して問いかけた人間ドラマ
科学で解明できない、人間の持つ「心」や「意識」について、演劇だからこそのアプローチで迫っていく意欲作!
STORY
ロンドンのラフバラー大学で心理学を専攻するヒラリー。
卒業後の進路として世界から優秀な人材が集まる「クロール脳科学研究所」を志願していた。
面接を控えたある日、個人指導教員のスパイクが研究所に提出するレポートをチェックするためにヒラリーの部屋を訪れる。
そこで「囚人のジレンマ」のゲーム理論から「利己的行動」と「利他的行動」について議論になる。
過去にとある事情を抱えるヒラリーは、母性愛のように見返りを求めない行動は存在すると主張するのに対し、
スパイクは科学によって証明できない「意識の問題」は面接で話すべきでないと忠告をする。
面接の日、インド人でケンブリッジ大学出身のアマルとヒラリーは控室で待っていた。
そこに現れた面接官のレオから突然「機械は考えることができるか」と質問される。
アマルはチェスの対戦を例に出して「機械は考えることはできる」と答えたのに対し、
ヒラリーは「機械は負けた時にショックを受けない」と答えた。
その結果、ヒラリーは奇跡的にクロール脳科学研究所に採用されることになる。
研究員となったヒラリーは、中国系アメリカ人のボーとともに、
「人間の意識はどうして生まれるのか」についての研究を進めるのだが・・・
MESSAGE
海外の同時代作家の作品を本邦初演で上演する青年座「海外現代戯曲シリーズ」。
9作目となる今回は、昨年末亡くなったトム・ストッパードが
英国ナショナル・シアターで発表した『ハード・プロブレム』に取り組むことになりました。
戯曲『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』『アルカディア』、映画『恋におちたシェイクスピア』などの
脚本で知られる英国演劇界の至宝トム・ストッパードが2015年に発表した作品です。
「ハード・プロブレム」を直訳すると「難しい問題」となりますが、タイトルの“The Hard Problem”は、
脳科学の専門用語Hard problem of consciousness(意識のハード・プロブレム)のことで、
物質である脳からどのようにして主観的な意識が生まれるのか、科学で解明することが難しいとされる人間の「意識の問題」を指しています。
それは科学で解明される分野(イージー・プロブレム)とは異なり、「宗教」「哲学」「道徳」の領域であるともいえます。
このことを現代社会に展開させれば、イージー・プロブレムはAI(人工知能)に応用できますが、
ハード・プロブレムは人間だけが持つ領域だと、作者は戯曲を通して訴えているのです。
那須凜が演じる主人公ヒラリーは、母性愛を例に人間の利他的行動は存在すると信じていますが、
指導教員のスパイクから、それは哲学的な概念にすぎず、生物学においては遺伝子の生存率を高める行動によるもので、
人間の利他的な行動は、つねに利己的な動機に基づいているものだと否定されてしまいます。
脳科学研究所に身を置いてからもヒラリーは、人間の「利己主義」と「利他主義」についての実験研究を進めることになります。
本作は、研究者たちの会話の中に脳科学、生物学、心理学の専門的な用語が飛び交いますが、
作者が求めているのは、国籍、世代、性別を越えて人と人がつながったり、ぶつかったりするヒューマンドラマです。
AIが日常的に活用されるようになった今だからこそ、本作の上演を通して、
人間にしか持ちえない「意識」について問いかけてみたいと思います。
『ハード・プロブレム』製作 紫雲幸一
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作
- トム・ストッパード
- 翻訳
- 小田島創志
- 演出
- 金澤菜乃英
- 出演
- 久留飛雄己/那須凜/前田聖太/横堀悦夫/市橋恵/遠藤好/佐藤祐四/角田萌果/万田千尋/小田島優月(劇団ひまわり)

- 開催期間
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2026年9月5日(土曜日)から2026年9月13日(日曜日)まで
- 開催時間
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9月5日(土) 14:00●
9月6日(日) 14:00●◇
9月7日(月) 14:00●◇
9月8日(火) 19:00
9月9日(水) 14:00★
9月10日(木) 14:00 / 19:00
9月11日(金) 19:00
9月12日(土) 14:00
9月13日(日) 14:00
※受付開始は開演45分前、開場は開演30分前
● = 前半割引
★ = アフタートーク
◇ = 音声ガイド・字幕タブレット(日本語・英語)
└劇団青年座[03-5904-9481(平日11:00~18:00)]へ事前にお問い合わせの上、ご予約ください。 - 開催場所
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吉祥寺シアター 劇場
吉祥寺シアター - 対象
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小学生、中学生・高校生・大学生、大人
- チケット 発売情報
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2026年7月17日(金) 午前10:00~ 発売
チケット購入 - チケット料金
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【全席指定】<前売・当日共通価格>
一般 6,000円/友の会 5,400円/前半割引 5,500円/ U30(30歳以下)3,500円/U18(18歳以下)2,000円/グループ割引 22,000円(同一回4名)
※武蔵野文化生涯学習事業団では一般、友の会、前半割引のみ取り扱い。
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※車椅子でご来場される方は、チケットご購入前に、劇団青年座(03-5904-9482)まで、お問い合わせください。 - チケット取り扱い
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(公財)武蔵野文化生涯学習事業団チケット予約
Tel:0422-54-2011 (9:00~22:00)
Web:https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-s/sameShowList?en=479
※その他のプレイガイドは劇団青年座HPをご確認ください。
- 鑑賞サポート
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台本事前貸出/受付での筆談対応/車椅子対応/介助者1名無料
◇=音声ガイド・字幕タブレット<日本語・英語>(9/6(日)、7(月)のみ|要予約)
※鑑賞サポートを希望されるお客様は、事前に劇団青年座[03-5904-9482(平日11:00~18:00)]へ事前にお問い合わせの上、ご予約ください。[協力] 舞台ナビLAMP
- スタッフ
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[美術] 長田佳代子 [照明] 宮野和夫 [音響] 城戸智行 [衣裳] 萩野緑
[ステージング] 平原慎太郎 [舞台監督] 西村珠生
[製作] 紫雲幸一・川上英四郎
[協力] 劇団ひまわり・公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団
[助成] 文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動))|独立行政法人日本芸術文化振興会
- お問い合わせ
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吉祥寺シアター 0422-22-0911(9:00~22:00)
劇団青年座製作部 info@seinenza.com/03-5904-9482
アクセス
JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩5分
