朗読と音楽-武蔵野の昼下がりに-
イベントカテゴリ: 演劇
小林聡美×串田和美 朗読と音楽『宮沢賢治と串田孫一』
-武蔵野の昼下がりに-
昭和20年頃から武蔵野に居を構えていた串田孫一の随想を、
若き日の山男である長男・和美と、山好き・読書好きの小林聡美が朗読します。
“わからない言葉、知らないことばが出てきても、歩みを決して止めてはいけない”
(1956年に孫一が編集した「宮沢賢治名作集」のあとがきより)
それが宮沢賢治を読むために大事なことだという孫一は、賢治の弟・清六とも交流がありました。
音楽はアコーディオンと波紋音のデュオ。
宮沢賢治が作った歌曲も演奏し、ことばに寄り添います。
朗読作品
宮沢賢治「注文の多い料理店」「なめとこ山の熊」「星めぐりの歌」など
串田孫一「山のパンセ」「虫と花の寓話」
小林聡美

俳優。1982 年、「転校生」(大林宣彦監督)でスクリーンデビュー。以降、テレビドラマ「やっぱり猫が好き」や映画「かもめ食堂」「紙の月」、舞台にて活動。2017年には串田和美演出舞台「24番地の桜の園」に出演。執筆も手掛け著書多数。近著に「茶柱の立つところ」(文藝春秋)、「わたしの、本のある日々」(毎日文庫)。婦人画報デジタル「ポケットに五・七・五」にてエッセイ連載中。
串田和美

俳優・演出家・舞台美術家。オンシアター自由劇場主宰(96年解散)として六本木の地下劇場を拠点に30年間活動。Bunkamuraシアターコクーン(1989-96年)、まつもと市民芸術館(2003-23年)と初代芸術監督を歴任。音楽劇『上海バンスキング』やサーカス、バーレスク、シェイクスピア、コクーン歌舞伎、平成中村座など作品は多彩。
2023 年に演劇創造カンパニー・フライングシアター自由劇場を新たに立ち上げる。
著書に「幕があがる」「串田戯場(くしだぎじょう)」。若き日の山男。
坪川拓史(アコーディオン)

北海道出身。1992 年、劇団「オンシアター自由劇場」に研究生として入所し、独学で映画制作も開始。初長編『美式天然』(2005 年)、『アリア』『ハーメルン』(出演:倍賞千恵子 西島秀俊)『モルエラニの霧の中』(出演:大杉漣)等を制作。国内外の映画祭での受賞も多数。ほぼ全ての監督作で、脚本、編集、劇中音楽の作曲とピアノ演奏を担当する。
永田砂知子(波紋音)
東京藝術大学打楽器科卒業。クラシックの奏者としてキャリアを積むが、90年代ころから即興演奏により前衛的な活動を開始するとともに、美術家の創作するサウンド・アートを手掛けるようになる。1997造形作家・斎藤鉄平が水琴窟にインスパイヤーされ創作した鉄の作品「波紋音(はもん)」に出会い、全国各地、海外ではパリ・ブリュッセルで演奏。フランソワ・バシェが大阪万博・鉄鋼館に残した音響彫刻を広める活動もしている。
波紋音とは・・・造形作家・斎藤鉄平が水琴窟にインスパイヤーされ、創作したオリジナル作品。素材は鉄で、鍛金という手法で器がつくられ、打面は溶断によりスリットがいれられている。スリットの形状によって音の変化がある。調律はされていなく、音はランダムである。水の波紋のように音が広がるイメージで作家により「波紋音」(はもん)と名付けられた。
串田孫一(1915-2005年)
東京生まれ。詩人、哲学者、随想家。東京帝国大学哲学科(現・東京大学)を卒業。上智大学、東京外国語大学で教鞭をとる。1958 年、山の文芸誌「アルプ」創刊。代表作に「山のパンセ」「若き日の山」「自然と美と心」「ギリシア神話」など。山に登り、自然の中に身を置くことで自らと対話した。詩からはじまり小説を書き、フランス哲学を追求し、植物図鑑を片手に散歩をする。絵画、版画、篆刻もよくし、400 冊近い著書のうち自身で装幀を手掛けたものも多い。音楽への造詣も深く、レコード解説やブロックフレーテ、アイリッシュ・ハープを演奏。自作の詩を朗読し音楽をかけるF Mラジオ番組「音楽の絵本」のパーソナリティを30 年間続けた。
宮沢賢治(1896-1933年)
岩手県花巻川口町(現・花巻市)出身。盛岡高等農林学校卒。花巻農業高等学校の教諭。中学時代から自然や生活を題材に詩や童話を執筆。大正13(1924)年詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を自費出版。30歳の年、農民の生活向上を目指して独居農耕自炊生活を営み、羅須地人協会を設立。農業技術指導や農民芸術を説く。作品中に登場する架空の理想郷に、郷里の岩手県をモチーフとしてイーハトーヴと名付けた。動植物と人間が時には戦いながらも、助け合い、愛し合い生きているという作品の世界観は21世紀に通じる。詩人、童話作家、教師、科学者、宗教家など多彩な顔を持つ。37歳で永眠。
- 構成・演出
- 串田和美
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朗読
- 小林聡美、串田和美
- 演奏
- 坪川拓史(アコーディオン)、永田砂知子(波紋音)
- 開催日
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2025年12月12日(金曜日)
- 開催時間
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午後2時開演(1時30分受付開始・開場)
- 開催場所
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武蔵野公会堂 ホール
交通・アクセス - 対象
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小学生、中学生・高校生・大学生、大人
- チケット 発売情報
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2025年11月8日(土)午前10:00~
- チケット料金
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<全席指定>
一般 3,000円/友の会 2,700円
当日券一般 3,500円(友の会割引なし)
※車椅子でご来場される方は、チケットご購入前に吉祥寺シアター(0422-22-0911)までお問い合わせください。 - チケット取り扱い
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(公財)武蔵野文化生涯学習事業団チケット予約
Tel:0422-54-2011 (9:00~22:00)
- クレジット
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主催:(有)自由劇場
共催:公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団
協力:信海メディアガーデン
企画製作:フライングシアター自由劇場
- お問合せ
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・吉祥寺シアター 0422-22-0911(9:00~22:00)
・フライングシアター自由劇場 flyingtheatre.jg@gmail.com
アクセス
JR吉祥寺駅南口から徒歩2分。
井の頭公園に向かう途中にあります。
駐車場(利用者のみ)16台収容あり。
*駐車場料1時間400円
※できるだけ徒歩もしくは電車、バスをご利用くださいますよう、お願いいたします。
