名取事務所『燃える花嫁』
イベントカテゴリ: 演劇
若手の視点で前衛的な作品を発表し続けている気鋭の劇作家・ピンク地底人3号による新作書下ろし!
岸田國士戯曲賞最終候補に残るなど演劇界が注目する劇作家・ピンク地底人3号による新作書下ろし。
名取事務所・文学座の俳優たちに加え、ナイロン100℃のみのすけ、松本紀保らを招いた意欲作!
移民、難民、地元に暮らしてきた人々の住む町で起こる事象を通じて、日本の未来を占う!
あらすじ
架空の日本。
多くの難民が暮らす第4地区で、在日外国人のキリノユウスケは解体業を営みながら、姉のカナエ、娘のアカリと慎ましやかに暮らしていた。ある日、彼らの事務所に、第13地区から出稼ぎに来ていたミドリカワマキというトラックドライバーが現れる。日本人でないという理由で進学もままならないアカリは自由に生きるマキに心惹かれる。
一方、入国管理局が難民受け入れの制限を始めたことで、在日外国人と日本人との間で激しい衝突が起こり始める……
作:ピンク地底人3号

劇作家/演出家。
同志社⼤学⽂学部⽂化学科美学芸術学卒業。
⽣者と死者の境界がボーダレスな、苛烈な会話劇を得意とする。
Stage of the year 2022ステージぴあ審査員特別賞受賞。
セゾン⽂化財団セゾン・フェローⅡ(2023-2026)助成。
2018年『わたしのヒーロー』(第6回せんだい短編戯曲賞⼤賞 単独受賞)、2019年『鎖⾻に天使が眠っている』(第24回劇作家協会新⼈戯曲賞 受賞)、2020年『カンザキ』(第27回OMS 戯曲賞佳作 受賞)、2021年『華指1832』(第66回岸⽥國⼠戯曲賞最終候補作品)、2022年『燐光のイルたち』(演出:宮⽥慶⼦)、2022年KAVC プロデュース公演⼿話裁判劇『テロ』(第1回関⻄えんげき⼤賞最優秀作品賞/観客投票ベストワン賞 ダブル受賞)。
コメント
「演劇」は「社会」を映す鏡だから、「社会」を描けば⾃ずと「演劇」になる。
ただ、いつも思うのだけれど「社会」を描くだけでは⾜りなくて、「演劇」はやはり「社会」の「未来」を描くものだ。
その「未来」が良いものであろうと悪いものであろうと。
どうぞご期待ください。
演出:生田みゆき

演出家。
⽂学座所属、演劇ユニット「理性的な変⼈たち」メンバー。
東京藝術⼤学⼤学院⾳楽研 究科修⼠課程修了。 ドイツ⽂化センターの⽂化プログラムの語学奨学⾦(芸術分野対象)を得て、ドイツに滞在(2016 年夏)。
名取事務所公演でパレスチナ演劇上演シリーズ 2023年2⽉『占領の囚⼈たち』を演出したほか、近年の演出作に『建築家とアッシリア皇帝』『海戦 2023』『アナ トミー・オブ・ア・スーサイド ―死と⽣をめぐる重層曲―』など。
『占領の囚⼈たち』『海戦 2023』『屠殺⼈ブッチャー』にて第 31 回読売演劇⼤賞優秀演出家賞、『占領の囚⼈たち』ほかで 芸術選奨⽂部科学⼤⾂新⼈賞を受賞。
コメント
⼊管での暴⼒的な⾏為や、⽇本の難⺠認定数の低さ、外国⼈に対するヘイトデモ…そういうものを⾒聞きするたびに、何故⼈間が同じ⼈間に対してこうも⾮⼈道的になれるのか、と憤りを感じます。
⼀⽅、⾼校の時にホームステイしたオーストリアの家族のもとを数年前に訪ねた時に、街を歩く⼈の⾒た⽬や話す⾔葉が明らかに変化していて、私⾃⾝⼾惑ったこと、そしてホストマザーが「あの⼈たちはルールを守らず、治安が悪くなった。この街からさっさと出て⾏ってほしい」と吐き捨てるように⾔っていたことも思い出されます。また⾃分⾃⾝が「外国⼈」としてオーストリアに暮らした時に、私を仲間として受け⼊れてほしいという思いと同時に、私は違う⽂化圏の⼈間だ、と同化を拒む気持ちもありました。
世界で紛争が起き、難⺠や移⺠の数が増え続ける中、私たちが様々な形で直⾯せざるを得ないこれらの問題から浮かび上がる⼈間の美しさも醜さも、全て描き出せたらと思います。
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作
- ピンク地底人3号
- 演出
- 生田みゆき(文学座)
- 出演
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みのすけ(ナイロン100℃)
松本紀保
清水明彦(文学座)
鬼頭典子(文学座)
平体まひろ(文学座)
森尾舞(名取事務所)西山聖了(名取事務所)
山下瑛司(文学座)
- 開催期間
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2025年6月11日(水曜日)から2025年6月15日(日曜日)まで
- 開催時間
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6月11日(水) 19:00
6月12日(木) 14:00*1/18:30
6月13日(金) 14:00*2/19:00
6月14日(土) 14:00
6月15日(日) 13:00
*1 プレトーク(開演の約10分前より):6/12(木)14:00の回
*2 アフタートーク:6/13(金)14:00の回
●受付開始は開演45分前、開場は開演30分前
●開演時間を過ぎてご来場された場合、ご予約とは別のお席にご案内することがございます。予めご了承下さい。 - 開催場所
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吉祥寺シアター 劇場
吉祥寺シアター - 対象
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小学生、中学生・高校生・大学生、大人
- チケット 発売情報
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2025年4月5日(土)午前10:00~
チケット購入
※事業団先行発売。一般発売は4月14日(月)午前11:00より - チケット料金
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<全席指定>
前売 5,500円/当日 6,000円
アルテ友の会(前売のみ) 5,000円
シニア(70歳以上)・ハンディキャップ 4,500円
学生 2,500円
高校生以下 500円
⚫︎シニア、ハンディキャップ、学生券は名取事務所のみで取り扱い・枚数限定。
⚫︎未就学児のご入場はご遠慮ください。
⚫︎車椅子でご来場される方は、チケットご購入前に、名取事務所までお問い合わせください。
- チケット取り扱い
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(公財)武蔵野文化生涯学習事業団チケット予約
Tel:0422-54-2011 (9:00~22:00)
Web:https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-s/sameShowList?en=425
※その他のプレイガイドは名取事務所HPをご確認ください。
- スタッフ
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[美術] 杉浦 充 [照明] 桜井真澄 [音響] 藤平美保子 [衣裳] 樋口 藍
[演出助手] 岩佐美紀 [舞台監督] 八木澤 賢 [制作担当] 栗原暢隆・佐藤 結・鍋嶋大輔
[企画] 渡辺 弘(岡山芸術創造劇場 ハレノワ 劇場長兼プロデューサー)
[プロデューサー] 名取敏行
[協力](有)東京舞台企画/NPO舞台21/NPOグローバルプランナーズ/オフィスK2/
有限会社マッシュ/株式会社シアター・ナインス/文学座/ももちの世界/NPO文化政策ネットワーク/
NPO法人SSG/東京舞台照明/山北舞台音響/スタジオ・ポラーノ/株式会社ゴート
- 主催
- 名取事務所
- 協力
- 公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団
- お問合せ
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・名取事務所 03-3428-8355 / thntr@ybb.ne.jp
・吉祥寺シアター 0422-22-0911(9:00~22:00)
アクセス
JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩5分