吉祥寺ダンスLAB. vol.6

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ページ番号1005446  更新日 2024年3月17日

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イベントカテゴリ: 演劇 ダンス

吉祥寺ダンスLAB. vol.6 小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク『言葉とシェイクスピアの鳥』

ダンスと言葉の劇的融合。
「ダンスの実験室」が挑む「身体×言葉」の新境地!

ダンスの未知なる可能性を探求する吉祥寺シアターのオリジナル企画、「吉祥寺ダンスLAB.」。
第六弾となる今回は、舞台芸術の新たな領域を開拓し続ける気鋭のコレクティブ・スペースノットブランクによる新作公演!
ダンス界・演劇界を問わず幅広い注目を集め、目覚ましい活躍を繰り広げる期待の二人が多彩なクリエーションメンバーとともに探求する、「身体×言葉」のまだ見ぬ到達点。
既存の価値観を更新する全く新しい舞台をぜひお見逃しなく!

メイン写真
グラフィックデザイン:趙文欣

「吉祥寺ダンスLAB.」とは

ダンスと様々な要素のコラボレーションをコンセプトに据え、舞台芸術の新たな価値を創出する吉祥寺シアターオリジナルのダンス企画。
「短歌」や「編み物」など思いもよらない発想により、既成のダンスでは成し得ない化学反応を巻き起こす「ダンスの実験室」は、これまで過去五回、様々なアーティストと協働しながら舞台芸術の現在地を更新し続けてきました。

これまでの吉祥寺ダンスLAB.

vol.1:北尾亘×ASA-CHANG『シノシサム』(2019年)
vol.2:岩渕貞太×額田大志『サーチ』(2020年)
vol.3:かえるP『PAP PA-LA PARK/ぱっぱらぱーく』(2020年)
vol.4:水越朋×力石咲『エコトーン ECHO-TONE』(2022年)
vol.5:涌田悠×田上碧『千年とハッ』(2022年)


イントロダクション

集団と、集団の言葉と、言葉の意味の侵入を基礎とする新しい舞台。2022年7月、スペースノットブランクのオープンコールによって集まり、一年間「クリエーションを前提としたクリエーションを実践しないチーム」として対話や情報の共有を行ないながら集団の言葉を培おうとしたメンバーたちが、2023年7月よりクリエーションを開始。城崎国際アートセンターでのクリエーション、オープンリハーサル、ワークインプログレス、トークを経て、2024年1月、吉祥寺シアターにて、吉祥寺ダンスLAB. vol.6として『言葉とシェイクスピアの鳥』を上演する。大きな集団に生まれる小さな集団たちが、言葉の意味の侵入を自覚的と無自覚的に行ない合いながら膨張し、飽和し、収縮し、最後に残るべきものことの何かが残る。または何も残らない。という群像になる。

『言葉とシェイクスピアの鳥』とは

「集団」「集団の言葉」「言葉の意味の侵入」をコンセプトに据えた『言葉とシェイクスピアの鳥』は、舞台の歴史を象徴する人物の一人であるウィリアム・シェイクスピアの「言葉」が、間接的にアメリカという大国を侵略してしまった──かもしれない──エピソード──或いは都市伝説──を導入に、舞台による舞台の侵略という群像を描こうとする舞台である。1890年、ユージン・シーフェリンというアメリカのアマチュア鳥類学者が「シェイクスピアの作品に登場するすべての鳥をアメリカに呼び寄せるプロジェクト」の一環として、イギリスから輸入した60羽のムクドリをニューヨークのセントラルパークに放った。その結果として、ムクドリの普及には成功した──現在のアメリカには、2億羽ものムクドリが生息していると推定されている──ものの、木の上の巣穴を競合する多くの在来鳥が犠牲となった。そのようにして、アメリカの経済と生態系に多くの影響を与え続けた結果、ムクドリはアメリカの法律では保護されない数少ない鳥類の一種となり、たとえ野生のムクドリを殺傷したとしても、人間が罪に問われることはなくなった。2012年、アメリカの農務省がムクドリを銃殺と捕獲により150万羽近く殺した、という記録も存在している。『言葉とシェイクスピアの鳥』には、大きな三つの要素として「関係のない言葉」と「関係のある言葉」と「劇場という構造物に対していくつかの形態を示そうとする空間と身体」が表現される。そこに筋立てた物語は存在しない。それぞれの要素の生態のようなものが、それぞれの環境のようなものにどのようにして適合しようとするのか、そもそもの存在のようなもの自体を選択しようとするのか。敵対と親睦を用いて舞台による舞台の侵略を上演の時間と空間に体現することを目指す。

参照:BBC “The birds of Shakespeare cause US trouble”

ワークインプログレス写真
『言葉とシェイクスピアの鳥』ワークインプログレス
写真:bozzo

城崎国際アートセンターでの滞在レポート+ワークインプログレスのレビューを公開中!

2023年7月19日(水)~8月7日(月)に城崎国際アートセンターで行われた『言葉とシェイクスピアの鳥』の滞在制作。
その滞在レポートやワークインプログレスのレビューが城崎国際アートセンター ホームページ内で公開中です。

WIP写真
『言葉とシェイクスピアの鳥』ワークインプログレス
写真:bozzo

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク アーティスト写真
写真:DanÅke Carlsson

二人組の舞台作家である小野彩加と中澤陽が舞台芸術の創作を行なうコレクティブとして2012年に設立。舞台芸術の既成概念に捉われず、独自の新しい仕組みを研究開発しながら舞台芸術の在り方と価値を探究している。固有の環境や関係により生じるコミュニケーションを創作の根源とし、作品ごとに異なるアーティストとのコラボレーションを積極的に行なっている。


出演者インタビュー公開!

【公演期間限定!】コラボメニュー

コラボメニュー『透明に入れて』

『言葉とシェイクスピアの鳥』の上演に併せて、吉祥寺シアター併設カフェ・吉祥なおきちでは、コラボメニューを提供します。
出演者も監修の下、こだわって作られた3品、ぜひご賞味下さい!

『透明に入れたまま』(カレー) 700円
『溶けて曖昧に』(ウィンナー・コーヒー) 600円
『トルストイ』(クッキー) 200円

コラボメニュー紹介動画


キャスト・スタッフ

[出演] 青田亜香里 青本柚紀 大石英史 加賀田玲 上山史華 黒澤多生 古賀友樹 髙橋慧丞 土田高太朗 中尾幸志郎 永山由里恵 奈良悠加 野間共喜 深澤しほ 吉田卓央

[演出] 小野彩加 中澤陽
[音響] 櫻内憧海 [照明] 中山奈美 [映像] 小西小多郎 [美術] カミイケタクヤ [舞台監督] 鈴木英生 [リハーサル・ディレクター] 山口静 [グラフィックデザイン] 趙文欣 [保存記録] 植村朔也 [記録写真] 高良真剣 [記録映像] 日景明夫 [制作] 花井瑠奈

[レジデンス協力] 城崎国際アートセンター(豊岡市) 太田夏来

[協力] 青年団 プリッシマ tele- 散策者 ヌトミック お布団 有限会社カノン工房 東京はるかに

[助成] 公益財団法人セゾン文化財団
[主催・企画・製作] スペースノットブランク 公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団
〈吉祥寺シアタースタッフ〉 上田悠 菊池史華 小西力矢 溝上愛梨 支配人:栗原一浩

開催期間

2024年1月9日(火曜日)から2024年1月14日(日曜日)まで

開催時間

 1月9日(火)19:00
 1月10日(水)19:00
 1月11日(木)19:00
 1月12日(金)19:00
 1月13日(土)13:00/17:00
 1月14日(日)13:00

 ※受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前
 ※上演時間は約145分(途中約10分間の休憩あり)を予定しております。(2024年1月9日時点)

開催場所

吉祥寺シアター 劇場
吉祥寺シアター

対象

どなたでも

チケット 発売情報

11月4日(土)10:00~

予定枚数終了
チケット料金

<整理番号付きチケット/全席自由席>

[前売]

一般 3,500円/25歳以下 3,100円/18歳以下 1,000円

アルテ友の会・武蔵野市民 3,100円(前売のみ)

 

[当日]

一般 4,000円/25歳以下 3,500円/18歳以下 1,000円


*武蔵野市民、25歳以下、18歳以下チケットは受付にて要証明
*車椅子でご来場の方は事前に吉祥寺シアター(0422-22-0911)までお問い合わせください。

チケット取り扱い

・(公財)武蔵野文化生涯学習事業団チケット予約

Tel: 0422-54-2011

Web:https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-s/sameShowList?en=373

お問合せ

吉祥寺シアター 0422-22-0911(9:00~22:00)

アクセス

JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩5分