ほろびて『センの夢見る』リーディング公演

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ページ番号1005380  更新日 2024年3月17日

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イベントカテゴリ: 演劇

ほろびて『センの夢見る』 リーディング公演

2024年2月に「芸劇eyes」にて上演予定のほろびて新作
演出をムニ主宰・宮崎玲奈に委ね、新たな可能性を模索するワーク・イン・プログレス!

センの夢見る メインビジュアル

2024年2月の東京芸術劇場 シアターイーストでの新作『センの夢見る』上演に先駆けて、同作リーディング公演を実施します。これまで作・演出ともに細川が担ってきた「ほろびて」初の試みとして、宮崎玲奈(ムニ主宰)を演出家に迎え、2月公演と同じキャストで作品を立ち上げます。上演後には出演者や観客も巻き込んだディスカッションも実施し、作品についての意見・視点を交わします。

ほろびて とは

ほろびて『あでな//いある』舞台写真
ほろびて『あでな//いある』 撮影:渡邊綾人(わたなべ・あやと)

2010年に始動した細川洋平の演劇作品を上演するカンパニー。さまざまな分断を描いた作品『ぼうだあ』(2020年2月)で一躍注目を浴びる。見過ごされる人々を主題にし、やがて世界が抱える問題へとフォーカスする作品を多く発表。「物語」の構造を疑いながら、演劇という枠組みの更新へ向けた思索を続けている。2021年5月、『あるこくはく』で第11回せんがわ劇場演劇コンクールグランプリ、劇作家賞(細川)、俳優賞(吉増裕士・客演)の三冠を受賞。

あらすじ

戯れは夢の中。
「それじゃ、そこまでいきましょう。
まだ目のさめないうちに」

家は、大きな川に面した場所にあった。そこの住人は当然、目の前の川がなくなるまでを知っている。川がなくなってからの日々も、よく知っている。せせらぎの音が心地よかった、その記憶はときどき鼓膜をふるわせた。カメラを自分に向けた見知らぬ人がやってきて、レンズに向かい熱心に語りかけている。家から出てきた人が、カメラたちには気づかないまま、いまはもうない川の流れに目をやった。うれしそうに、目をやった。ごほっごほっと、おもくるしい咳が響く。いや。すべてはもっとささやかにあった。ささやかに、目の前だけを見ていた。その場所にはありったけの、夢があった。


キャスト・スタッフ

[作] 細川洋平

[演出] 宮崎玲奈
 

[キャスト] 浅井浩介 安藤真理 大石継太 生越千晴 佐藤真弓 藤代太一 油井文寧

 

[宣伝美術] 酒井博子(coton design) [制作インターン] 平野みなの 山尾みる(合同会社syuz'gen) [制作] 寺田凜(合同会社syuz'gen)


[協力] 株式会社クリオネ フロム・ファーストプロダクション 株式会社ギフト 猫のホテル モダンスイマーズ ムニ(順不同)

[助成] 公益財団法人セゾン文化財団
 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】
[提携] 公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団

[主催・企画製作] ほろびて

演出:宮崎玲奈

演劇カンパニームニ主宰・劇作家・演出家・文筆家。1996年高知県生まれ。明治大学文学部文学科在学中に、演劇学校無隣館に通い、2017年に演劇カンパニームニを旗揚げ。第11回せんがわ劇場演劇コンクールにて、演出家賞。クィアカルチャーに影響を受け、見ること、演じること、について批評的な創作アプローチを続ける。声に着目し、本人を無理に消すことなく演じる方法について探っている。大学卒業制作の『須磨浦旅行譚』が令和元年度北海道戯曲賞最終候補。その他作品に『ことばにない』など。俳句、小説など他ジャンルの創作にも意欲的に取り組む。

【書き物】演技の回り道 https://note.com/ririca_m/m/m402acac9810d

関連企画:ほろびてルックバック・シアター&トークサロンextra(入場無料)

ほろびて『あでな//いある』
撮影:渡邊綾人(わたなべ・あやと)
内田健司(前)、伊東沙保(後)

リーディング公演に併せて、ほろびての過去作品上映会を開催します!

2023 年12月8日(金)18:00 
 上映作品:『あでな//いある』(配信版/ 2023)
 トークゲスト:中川瑛(GADHA代表)
2023 年12月9日(土)18:00 
 上映作品:『苗をうえる』(記録映像/ 2022)
 トークゲスト:東畑開人(臨床心理士)
 *受付開始は開演の30 分前、開場は15 分前
 *上映後にゲストとのトークを実施
 *途中入退場自由
 *予約優先

会場:吉祥寺シアター
予約方法:Peatix よりお申込みください

中川瑛(なかがわ・えい)
DV・モラハラなど、人を傷つけておきながら自分は悪くないと考える「悪意のない加害者」の変容を目指すコミュニティ「GADHA」代表。自身もDV・モラハラ加害を行い、妻と離婚の危機を迎えた経験を持つ。加害者としての自覚を持ってカウンセリングを受け、自身もさまざまな関連知識を学習し、妻との気遣いあえる関係を再構築した。現在はそこで得られた知識を加害者変容理論としてまとめ、多くの加害者に届け、被害者が減ることを目指し活動中。

東畑開人(とうはた・かいと)
1983年生まれ。専門は、臨床心理学・精神分析・医療人類学。京都大学教育学部卒業、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。臨床心理士・公認心理師・博士(教育学)。精神科クリニックでの勤務、十文字学園女子大学で准教授として教鞭をとった後、現在白金高輪カウンセリングルーム主宰。慶應義塾大学大学院社会学研究科訪問准教授。著書に「居るのはつらいよ―ケアとセラピーについての覚書」(2019)、「ふつうの相談」(2023)など。2013年、日本心理臨床学会奨励賞受賞。2019年、『居るのはつらいよ』で第19回大佛次郎論壇賞受賞、紀伊国屋じんぶん大賞2020受賞。2021年、多文化間精神医学会奨励賞受賞。

開催日

2023年12月10日(日曜日)

開催時間

12月10日(日) 13:30
上演後に観客とのディスカッションを実施します。
※受付開始は開演の30分前、開場は15分前です。
※開催時間は約3時間半を予定しております。
※未就学児の入場はご遠慮下さい。

開催場所

吉祥寺シアター 劇場
吉祥寺シアター

対象

小学生、中学生・高校生・大学生、大人、妊娠中・子育て中の方、親子、障害をお持ちの方

チケット 発売情報

2023年11月4日(土)午前10:00~

予定枚数終了
チケット料金

<整理番号付き自由席>

一般:1,000円
アルテ友の会一般:900円
U25:500円

※車椅子でご来場の方は事前にほろびて制作部までお問い合わせ下さい。

 

★『センの夢見る』セット割あり(11月11日(土)10:00 発売)

*本リーディング公演(一般のみ)と、2024年2月に東京芸術劇場で上演予定の『センの夢見る』(初日割、前半割、一般のいずれか)を合わせて500円割引でご観劇いただけるチケットです。

*すでに東京芸術劇場での公演チケットをご購入済みの方には、本リーディング公演の当日受付でのチケットご提示で500円をキャッシュバックいたします。

*Peatixのみ取り扱い

チケット取り扱い

・(公財)武蔵野文化生涯学習事業団チケット予約

Tel: 0422-54-2011

Web:https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-s/showList

・Peatix

https://sen-no-yume-reading.peatix.com

お問合せ

ほろびて制作部(合同会社syuz'gen(しゅつげん)内)
 メール:horobite@syuzgen.com

 電話:03-4213-4290 (平日10:00-18:00)

 FAX:03-4333-0878
吉祥寺シアター
 電話: 0422-22-0911(9:00~22:00)

アクセス

JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩5分