審査委員 トマ・オスピタル

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ページ番号1004208  更新日 2023年6月9日

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写真:トマ・オスピタル


トマ・オスピタル(Thomas OSPITAL

パリ、サントゥスタッシュ教教会オルガニストで、パリ国立高等音楽院(CNSMDP)のオルガン科教授に就任したトマ・オスピタルは、世界で最も素晴らしいコンサート・オルガニストの1人としての地位を短期間に獲得した若いアーティストである。

1990年生まれ。バイヨンヌのモーリス・ラヴェル音楽院で学び、2008年に優秀な成績を修め、同年からパリ国立高等音楽院でオリヴィエ・ラトリー、ミシェル・ブヴァール、ティエリー・エスケシュ、フィリップ・ルフェーヴル、ラスロ・ファッサンなどの元で学び、オルガン、即興、和声、対位法とフーガの5つのプルミエ・プリを得る。2015年同音楽院を卒業。

2009年スペインのサラゴサ国際オルガンコンクールで、第1位とデュリュフレ賞を、2012年シャルトル国際オルガンコンクールで聴衆賞、2013年トゥ―ルーズのグザヴィエ・ダラス国際オルガンコンクール第2位、2014年5月、芸術アカデミー主催のアンジェ国際オルガンコンクールでJ.F.フローレンツ・グランプリと聴衆賞を、同年秋には、シャルトル国際コンクールで第2位、聴衆賞とフローレンツ賞をはじめ、数々のコンクールで優秀な成績をおさめている。

ソロでの演奏活動のみならず、合唱やオーケストラとの共演も多い。同時に、無声映画の伴奏を含む、あらゆるスタイルの即興演奏も意欲的に続けている。イギリス、スペイン、イタリア、ギリシャ、ドイツ、スイス、オランダを含む全ヨーロッパ、また、ロシア、アメリカ、日本にも招かれ、2012年に6カ月間、アメリカ・ニューオーリンズの聖ルイ王カテドラルでレジデンス・オルガニストとして活動した。

2015年、ジャン・ギューの後任として、フランスで最も大きなオルガンを持つサントゥスタッシュ教会のオルガニストに就任し、2015年から2018まで、ラジオ・フランス・コンサートホールのレジデンス・オルガニストを務めた。

2023年9月、第9回武蔵野市国際オルガンコンクールの審査委員として来日。