審査委員 デイヴィッド・ティッターリントン

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ページ番号1002215  更新日 2022年8月2日

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写真:デヴィッド・ティッターリントン


デイヴィッド・ティッターリントン(Devid TITTERINGTON)

1958年、英国オールダム生まれ。オックスフォード大学を卒業。パリではマリー・クレール=アランに師事。1986年にロイヤル・フェスティバル・ホールに、1990年にはBBCプロムスに、それぞれソロデビューを飾った。その後、シドニーの建国200年祭や、香港、イスラエル、ニュージーランド、シュレスヴィヒ=ホルスタイン、東京、ロンドンといった都市の音楽祭でリサイタルやコンサートを行っている。

2000年のBBCプロムスでは、ハンス・ヴェルナー・ヘンツェの交響曲第9番の英国初演をインゴ・メッツマッハー指揮のBBC響と共に行った。また、2004年には、ロイヤル・フェスティバル・ホール50周年の記念シリーズで、ステファン・モンターグの新作「まばゆいタッチで(Toccare Incandescent)」をとりあげ、演奏した。2009年のBBCプロムスでのソロ・リサイタルでは、エドワード・エルガーとピーター・ディキンスンの作品を演奏している。

多くのソリスト、オーケストラ、作曲家とコラボレーションしており、例えば、ホーカン・ハーデンベルガーやクリスチャン・リンドベルイ、ジョン・ウォレスといったソリストや、ラハティ交響楽団、ベルリン交響楽団、アテネ・カメラータ、BBC響などが挙げられる。そして、ペトル・エベン(1984年)、ダイアナ・バレル、リオネル・ロッグといった多くの一流作曲家が彼のために曲を書いている。最近では、ロンドン、モスクワ、カナダ、日本、ハンガリー、ドイツ、ポーランド、イタリア、ルクセンブルク、オーストラリアといった国々で演奏を行った。

1997年以来、ブダペストのリスト・アカデミーの客員教授であり、オックスフォードのペンブローク大学(1995年)、ロンドンのHMタワーのロイヤル・チャペル(2000年)、ケンブリッジの聖キャサリン大学(2002年)のオルガン・コンサルタントを務め、現在でもケンブリッジ・シドニー・サセックス大学とカンタベリー大聖堂でオルガン・コンサルタントを務めている。1999年には王立オルガン大学から名誉会員に選ばれ、ブダペストの州立大学からは名誉博士号および名誉教授の資格を与えられた。また、2010年にはハッダースフィールド大学からも名誉博士号を与えられている。
聖アルバンス、ダブリン、グラーツ、ビアリッツ、パリ市などの多くの国際オルガンコンクールの審査員である。2007年には、聖アルバンス国際オルガン・フェスティバルの芸術監督に任ぜられた。このオルガン・フェスティバルは1963年にピーター・ハ―フォードが創設し、コンクールと音楽祭を兼ね備えたユニークなものである。その国際コンクールの受賞者には、世界中で知られるジリアン・ウィアー(1964年)やトーマス・トロッター(1979年)がいる。

1996年にロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックのオルガン部門主任教授に選ばれ、2008年には名誉会員の資格を与えられた。