審査委員 シン・ドンイル

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ページ番号1002214  更新日 2022年8月2日

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写真:シン・ドンイル


シン・ドンイル(Dong-ill SHIN)

オルガニストのシン・ドンイルは、第20回シャルトル国際オルガンコンクールの覇者となり、「同世代で最も将来を約束された才能」(仏Echo Republicain紙)、「恐るべき鍛錬と豊かな音楽性」(米Dallas Morning紙)、「驚くべきテクニック、感性、才能」(スペインABC紙)と高い評価を得ている。10歳でコリア・タイムズ紙主催のピアノコンクールに優勝し、11歳で釜山フィルハーモニー管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第20番ニ短調で協演。その後、バッハの音楽と、オルガンが生み出すオーケストラのような音色に魅了され、14歳からチョ・ソヌに師事しオルガンを学び始める。延世大学ではカク・トンスンに師事し、1997年に音楽学士号を取得。

その後フランスに渡り、ジャン・ボワイエに師事。リヨン国立高等音楽院において、オルガン、和声、対位法、フーガ、アナリーゼ、即興、通奏低音で、国家音楽高等研究資格を得た。学位論文では、ザムエル・シャイトの『新タブラトゥーラ』に見られるJ.P.スヴェーリンクの影響を研究した。その後も、フランスの音楽教育制度で最もレベルの高い、パリ国立高等音楽院の上級課程でオリヴィエ・ラトリーとミシェル・ブヴァールのもと研鑽を積んだ。また、マリー=クレール・アランにオルガンを、フランソワーズ・マルマンにチェンバロの個人レッスンを受けた。フランス留学中、彼はダラッツィ財団、マイヤー財団、メセナ・ソシエテ・ジェネラルなどの奨学金を得た。ボストン音楽院でジェイムズ・デイヴィッド・クリスティに師事し、2004年アーティスト・ディプロマを得て修了。

第3回武蔵野市国際オルガンコンクール(1996年)第3位のほか、リトアニアのチュルリョーニス国際ピアノ&オルガン・コンクール、第51回プラハの春国際音楽祭コンクールに入賞し、第20回シャルトル国際オルガンコンクール(2006年)で優勝。

韓国KBSラジオ、NHK衛星放送、ラジオ・フランスの音楽専門チャンネルFrance Musique、フランスのMEZZOテレビ、リトアニア国営テレビ、ハンガリー国営ラジオ、スペイン国営ラジオ、バイエルン放送、ラジオ・ルクセンブルク、オーストラリア“Art and Sound”ラジオ、WCRB、UPR、KBYU、アメリカのPipedreamに出演。フランス、ドイツ、イギリス、イタリア、スペイン、リトアニア、ノルウェー、チェコ、モナコ、ルクセンブルク、スイス、オランダ、アメリカ、カナダ、ウルグアイ、オーストラリア、アジア各国に招かれ、シテ・ド・ラ・ミュージック、パリ・ノートルダム大聖堂、マドレーヌ寺院、シャルトル大聖堂、武蔵野市民文化会館、シンガポールのヴィクトリア・コンサート・ホール、ソウルのトーチ伝道センター、メシュエン・ミュージック・ホール、ワシントン・ナショナル大聖堂、ニューヨークのセント・パトリック大聖堂、メルボルン・タウン・ホール、アデレード・タウン・ホールなどで演奏している。
パリのサンテティエンヌ・デュ・モン教会音楽祭、モナコ国際オルガン音楽祭、シャルトル国際オルガン音楽祭、セント・オールバンス国際音楽祭、ニュルンベルク国際音楽祭、コマンジェ音楽祭、ラヴェンナ国際音楽祭、カルカソンヌ夏の音楽祭などにも出演。

ボストン大学マーシュ・チャペル・オルガニスト、1863年製フック&ヘイスティング・オルガンのあるボストンのイエズス会アーバン・センターの常任音楽監督、テキサス州ハーストのファースト・ユナイテッド・メソジスト教会オルガニスト/アーティスト・イン・レジデンス、テキサス・ウェスレヤン大学の非常勤教授を歴任し、現在、延世大学準教授。