【浜口陽三記念室】食を楽しむ
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2026年6月11日(木曜)~2026年11月3日(火曜・祝)
*永沢まこと作品の展示は、9月6日(日)まで。9月19日(土)より一部展示替えあり
- 会期中休館日
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2026年6月24日(水曜)、7月8日(水曜)・9日(木曜)、7月14日(火曜)~24日(金曜)、7月29日(水曜)、8月26日(水曜)、9月7日(月曜)~18日(金曜)、9月30日(水曜)、10月28日(水曜)
1953年12月に再渡仏してから、1981年10月にサンフランシスコに移住するまでの28年間、パリに居を構えていた浜口。あるインタビューで、長く住んでいた理由を尋ねられ「やはり料理がおいしいというのが大事な部分かな……」と答えています。そして、さくらんぼや西瓜、ぶどう、レモン、ざくろ、洋梨などの果物、ピーマン、アスパラガス、ういきょう、白菜などの野菜をテーマにした作品についての創作の真意を問われた場合は、「食いしん坊だから、食うものばっかり(描く)」と答えることがあるのだと、ユーモアたっぷりに続けています。*1 本展では、カラーメゾチントの手法で制作された、主に“果物”を描いた作品を展示。暗い背景から静かに浮かび上がる美しい果実は、不思議にどれもみずみずしく、果汁や芳香さえも感じさせます。
一方、イラストレーター・永沢まこと(1936-2022)が軽快なスケッチ・スタイルで描いた旅の風景からは、“食”の楽しみが伝わって来ます。自身が確立した、カフェやレストランで目の前の食事をそのままペン描きする手法は多くの人を魅了しました。今回は、1991年の春から秋にかけて数か月、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)の足跡を辿った永沢が1992年に描いた《夜のカフェ》をはじめ、イタリアの港町ポルトヴェーネレやスペインのセヴィリア、8年間住んでいたニューヨークの街並み、昭和の東京の繁華街、調布の深大寺、吉祥寺の旧「いせや」店先などを通して、“食”が息づかせる旅や暮らしの風景をご覧いただきます。
浜口は「フランス人は食べものに全く目がない」と述べつつも、「健啖家」であることを自称する程、自身も“食”を楽しむことに長けていました。*2 永沢もまた、自宅に親しい友人を呼んでもてなし、ワインを酌み交わすひとときを大事にしていました。ふたりの作品を通して、“食”の楽しみを味わってみてはいかがでしょうか。
*1・2『パリと私―浜口陽三著述集』(著:浜口陽三 編:三木哲夫 玲風書房 2002年)より
浜口陽三略歴
- 1909(明治42)年
- 和歌山県広川村に生まれる
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1930(昭和5)年
21歳
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東京美術学校(現東京藝術大学)彫刻科中退、パリに移住
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1933(昭和8)年
24歳
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サロン・ドートンヌに出品
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1938(昭和13)年
29歳
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パリで水彩画と版画の最初の個展開催
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1953(昭和28)年
44歳
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関野準一郎、駒井哲郎と共に日本銅版画家協会を創設
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1954(昭和29)年
45歳
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第1回現代日本美術展で「スペイン風油入れ」と「ジプシ-」が佳作賞受賞
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1957(昭和32)年
48歳
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第1回東京国際版画ビエンナーレで国立近代美術館賞受賞
第4回サンパウロビエンナーレ国際美術館グランプリ受賞 -
1961(昭和36)年
52歳
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第4回リュブリアナ国際版画ビエンナーレグランプリ受賞
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1977(昭和52)年
68歳
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第12回リュブリアナ国際版画ビエンナーレサラエボ美術アカデミー賞受賞
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1982(昭和57)年
73歳
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北カリフォルニア版画大賞展グランプリ受賞
- 2000(平成12)年
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12月東京で歿、享年91歳