線の表現ー木版による凹版→7月は、17日(金曜)~26日(日曜)のみ開室致します

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ページ番号1002465  更新日 2022年3月28日

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会期
2020年2月27日(木曜)~9月22日(火曜・祝日)
  • ※6月7日(日曜)までの開催予定でしたが、延長とさせていただきます
  • ※場合により、臨時休室となる場合があります

萩原英雄は、版画には制約が多く、しかし、その制約を逆手に取り、制約の中に自由を見いだし技法の枠を広げて自分の表現とすることを願ってきたと述べています。木版=凸版という技法から制約を受ける「線」の表現に不自由さ感じ、自由奔放な線を木版で生み出せないものかと長い間試行錯誤を繰り返し、1966年ついに木版による凹版化に成功します。同じ凹版でも、銅版画にはない木版独自の柔軟な温もりのある線によって、萩原の芸術は国内外で再び高く評価されました。

本展示では、萩原が編み出した凹版摺りの線を存分に堪能していただきたく、《お伽の国》《影法師》《イソップ絵噺》の各シリーズから厳選し、展示いたします。

作品:影法師No.6
萩原英雄 《影法師No.6》 1971年

萩原英雄略歴

1913(大正2)年
山梨県甲府市に生まれる
1932(昭和7)年 19歳
白日会第9回展に油彩「雑木林」出品、光風会展第19回展に油彩「上り道」出品
1938(昭和13)年 25歳
東京美術学校(現東京藝術大学)油画科卒業
1951(昭和26)年 38歳
銀座資生堂で「萩原英雄(油彩)」個展開催
1956(昭和31)年 43歳
銀座養清堂画廊で「萩原英雄版画」個展開催、日本版画協会、第24回展出品、以後、第43回展を除き出品を重ねる
1960(昭和35)年 47歳
第2回東京国際版画ビエンナーレで神奈川県立近代美術館賞受賞
1962(昭和37)年 49歳
第7回ルガノ国際版画ビエンナーレでグランプリ受賞
1963(昭和38)年 50歳
第5回リュブリアナ国際版画ビエンナーレでユーゴスラビア科学芸術アカデミー賞受賞
1966(昭和41)年 53歳
第5回東京国際版画ビエンナーレで文部大臣賞受賞
1967(昭和42)年 54歳
第1回チェコスロバキア国際木版画ビエンナーレでグランプリ受賞
2007(平成19)年
11月東京で歿、享年94歳