抒情としての空間

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ページ番号1002464  更新日 2022年3月28日

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会期
2019年11月14日(木曜)~2020年2月23日(日曜)
会期中休館日
2019年11月27日(水曜)、12月4日(水曜)~2020年1月10日(金曜)、1月29日(水曜)、2月19日(水曜)

「我々の心を打ってくる」もの、「心でしか感じ得ない」ものこそが作品の芸術的価値を決めると考えていた萩原。彼は、独自の技術をもちいることによって、彼がまさに日本人として心に感じ得たものを、画面のうえに立ち上げます。萩原の作品からひろがる抒情あふれる空間は、国際的な版画展において非常に新鮮かつ日本的なものとしてうけとめられ、日本国内に先んじて高い評価を得ることとなりました。今回は、表裏両面からの摺りに取り組み始めた時期の《雪の記憶》《土壌》各シリーズ、さらに技法を発展させた《砂上の星》などのシリーズから17点をご覧いただきます。

作品:雪の記憶(3)
萩原英雄 《雪の記憶(3)》 1959年

萩原英雄略歴

1913(大正2)年
山梨県甲府市に生まれる
1932(昭和7)年 19歳
白日会第9回展に油彩「雑木林」出品、光風会展第19回展に油彩「上り道」出品
1938(昭和13)年 25歳
東京美術学校(現東京藝術大学)油画科卒業
1951(昭和26)年 38歳
銀座資生堂で「萩原英雄(油彩)」個展開催
1956(昭和31)年 43歳
銀座養清堂画廊で「萩原英雄版画」個展開催、日本版画協会、第24回展出品、以後、第43回展を除き出品を重ねる
1960(昭和35)年 47歳
第2回東京国際版画ビエンナーレで神奈川県立近代美術館賞受賞
1962(昭和37)年 49歳
第7回ルガノ国際版画ビエンナーレでグランプリ受賞
1963(昭和38)年 50歳
第5回リュブリアナ国際版画ビエンナーレでユーゴスラビア科学芸術アカデミー賞受賞
1966(昭和41)年 53歳
第5回東京国際版画ビエンナーレで文部大臣賞受賞
1967(昭和42)年 54歳
第1回チェコスロバキア国際木版画ビエンナーレでグランプリ受賞
2007(平成19)年
11月東京で歿、享年94歳