美の造形言語

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ページ番号1002463  更新日 2022年3月28日

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会期
2019年6月13日(木曜)~11月10日(日曜)
会期中休館日

2019年6月26日(水曜)、7月4日(木曜)、7月9日(火曜)~7月19日(金曜)、7月31日(水曜)、8月28日(水曜)、9月9日(月曜)~9月20日(金曜)、9月25日(水曜)、9月30日(月曜)、10月30日(水曜)

萩原は「抽象絵画はどうしたらわかるだろうか」という質問に対して、常に「とにかく、できるだけ沢山の作品を見ることです」と答えていたといいます。美術を色と形による造形言語と捉え、絵の中の色と形が見る者に語りかけてくる内容こそが芸術的な価値を決めると考えていた萩原にとって、鑑賞者としての在り方は、作り手としての制作理念にもつながります。本展では、1959年制作の《サーカス》の画面の中に存在する、赤、黄、白、青、茶といった色と、四角や丸などの単純なフォルムに着目。展示中のそれぞれの画面から、それぞれの“色”と“形”を感じ取り、語りかけてくる“言葉”に耳をすませていただくのが狙いです。萩原によって生み出された“造形言語”を通して、皆さんは何を感じるでしょうか? 自分らしく自由に、美しい“色”と“形”の世界を楽しんでいただければ幸いです。

作品:サーカス
萩原英雄 《サーカス》 1959年

萩原英雄略歴

1913(大正2)年
山梨県甲府市に生まれる
1932(昭和7)年 19歳
白日会第9回展に油彩「雑木林」出品、光風会展第19回展に油彩「上り道」出品
1938(昭和13)年 25歳
東京美術学校(現東京藝術大学)油画科卒業
1951(昭和26)年 38歳
銀座資生堂で「萩原英雄(油彩)」個展開催
1956(昭和31)年 43歳
銀座養清堂画廊で「萩原英雄版画」個展開催、日本版画協会、第24回展出品、以後、第43回展を除き出品を重ねる
1960(昭和35)年 47歳
第2回東京国際版画ビエンナーレで神奈川県立近代美術館賞受賞
1962(昭和37)年 49歳
第7回ルガノ国際版画ビエンナーレでグランプリ受賞
1963(昭和38)年 50歳
第5回リュブリアナ国際版画ビエンナーレでユーゴスラビア科学芸術アカデミー賞受賞
1966(昭和41)年 53歳
第5回東京国際版画ビエンナーレで文部大臣賞受賞
1967(昭和42)年 54歳
第1回チェコスロバキア国際木版画ビエンナーレでグランプリ受賞
2007(平成19)年
11月東京で歿、享年94歳