静と動の対比 浜口陽三と一原有徳 同時代を生きたふたり

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ページ番号1002429  更新日 2022年3月28日

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会期
2015年10月22日(木曜)~2016年2月28日(日曜)
会期中の休館日
10月28日(水曜)、11月18日(水曜)~20日(金曜)、25日(水曜)、12月28日(月曜)~平成28年1月15日(金曜)、27日(木曜)、2月15日(月曜)、24日(水曜)

浜口陽三(1909-2000)と一原有徳(1910-2010)。若くしてパリに渡り、後年カラー・メゾチントという独自の銅版画技法を確立した浜口に対し、その生涯のほとんどを北海道で過ごした一原は、モノタイプ版画や、金属を用いた実験的な作品に挑戦し、異色・異才の版画家として注目されました。同時代を生き抜き、共に人生の後半に“遅咲き”の版画家として開花したふたりが50歳代から80歳代にかけて手掛けた作品を通して、“静”と“動”の対比をご堪能ください。

作品:SR1
一原有徳 SR1 1989年
作品:毛糸
浜口陽三 毛糸 1978年

浜口陽三略歴

1909(明治42)年
和歌山県広川村に生まれる

1930(昭和5)年

21歳

東京美術学校(現東京藝術大学)彫刻科中退、パリに移住

1933(昭和8)年

24歳

サロン・ドートンヌに出品

1938(昭和13)年

29歳

パリで水彩画と版画の最初の個展開催

1953(昭和28)年

44歳

関野準一郎、駒井哲郎と共に日本銅版画家協会を創設

1954(昭和29)年

45歳

第1回現代日本美術展で「スペイン風油入れ」と「ジプシ-」が佳作賞受賞

1957(昭和32)年

48歳

第1回東京国際版画ビエンナーレで国立近代美術館賞受賞
第4回サンパウロビエンナーレ国際美術館グランプリ受賞

1961(昭和36)年

52歳

第4回リュブリアナ国際版画ビエンナーレグランプリ受賞

1977(昭和52)年

68歳

第12回リュブリアナ国際版画ビエンナーレサラエボ美術アカデミー賞受賞

1982(昭和57)年

73歳

北カリフォルニア版画大賞展グランプリ受賞

2000(平成12)年

12月東京で歿、享年91歳