ささやかに、閃光 ―小品を中心に―

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ページ番号1002428  更新日 2022年3月28日

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会期
2015年7月2日(木曜)~10月18日(日曜)
会期中の休館日
7月29日(水曜)~31日(金曜)、8月26日(水曜)、31日(月曜)~9月4日(金曜)、30日(水曜)

浜口陽三は、10センチ四方に満たない画面のミニアチュールのような愛玩性を帯びた作品を多く残していますが、今回はそのような小品に焦点をあててその表現世界をたどります。小さな画面には、力の痕跡が緊密に満ちていて、張り詰めた重力の集積の中に、「もの」は、ささやかなきらめきをもって浮かび上がるかのようです。小品だからこそ際立つ、密度の高い浜口陽三の銅版画の趣をじっくりとご堪能ください。

作品:赤い蝶
赤い蝶 1972年

浜口陽三略歴

1909(明治42)年
和歌山県広川村に生まれる

1930(昭和5)年

21歳

東京美術学校(現東京藝術大学)彫刻科中退、パリに移住

1933(昭和8)年

24歳

サロン・ドートンヌに出品

1938(昭和13)年

29歳

パリで水彩画と版画の最初の個展開催

1953(昭和28)年

44歳

関野準一郎、駒井哲郎と共に日本銅版画家協会を創設

1954(昭和29)年

45歳

第1回現代日本美術展で「スペイン風油入れ」と「ジプシ-」が佳作賞受賞

1957(昭和32)年

48歳

第1回東京国際版画ビエンナーレで国立近代美術館賞受賞
第4回サンパウロビエンナーレ国際美術館グランプリ受賞

1961(昭和36)年

52歳

第4回リュブリアナ国際版画ビエンナーレグランプリ受賞

1977(昭和52)年

68歳

第12回リュブリアナ国際版画ビエンナーレサラエボ美術アカデミー賞受賞

1982(昭和57)年

73歳

北カリフォルニア版画大賞展グランプリ受賞

2000(平成12)年

12月東京で歿、享年91歳