色の効果、魅せるグラデーション-浜口陽三・沢田哲郎
- 会期
- 2017年3月2日(木曜)~5月28日(日曜)
- 会期中休館日
- 3月29日(水曜)~4月7日(金曜)、4月26日(水曜)
独自にカラー・メゾチントの技法を確立した銅版画家・浜口陽三(1909-2000)と、シルクスクリーン作家・沢田哲郎(1935-1998)の作品を展示します。
何重にも刻まれる線の集積によって形を表現する浜口のメゾチントと、大量のスクリーンを重ね刷りすることで独特の微妙な色合いを表した沢田のシルクスクリーン。巧みに計算された「重なり」によって生み出されたそれぞれの空間表現と、絶妙な色彩のグラデーションをお楽しみ下さい。

浜口陽三略歴
- 1909(明治42)年
- 和歌山県広川村に生まれる
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1930(昭和5)年
21歳
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東京美術学校(現東京藝術大学)彫刻科中退、パリに移住
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1933(昭和8)年
24歳
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サロン・ドートンヌに出品
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1938(昭和13)年
29歳
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パリで水彩画と版画の最初の個展開催
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1953(昭和28)年
44歳
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関野準一郎、駒井哲郎と共に日本銅版画家協会を創設
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1954(昭和29)年
45歳
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第1回現代日本美術展で「スペイン風油入れ」と「ジプシ-」が佳作賞受賞
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1957(昭和32)年
48歳
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第1回東京国際版画ビエンナーレで国立近代美術館賞受賞
第4回サンパウロビエンナーレ国際美術館グランプリ受賞 -
1961(昭和36)年
52歳
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第4回リュブリアナ国際版画ビエンナーレグランプリ受賞
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1977(昭和52)年
68歳
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第12回リュブリアナ国際版画ビエンナーレサラエボ美術アカデミー賞受賞
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1982(昭和57)年
73歳
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北カリフォルニア版画大賞展グランプリ受賞
- 2000(平成12)年
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12月東京で歿、享年91歳