静謐な世界→7月は、17日(金曜)~26日(日曜)のみ開室致します

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ページ番号1002414  更新日 2022年3月28日

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会期
2020年2月27日(木曜)~9月22日(火曜・祝日)
  • ※6月7日(日曜)までの開催予定でしたが、延長とさせていただきます
  • ※場合により、臨時休室となる場合があります

銅版画家として国際的に活躍した浜口陽三は、戦後パリに定住し、本格的に銅版画制作に取り組み、独学でメゾチント技法を習得しました。

その作品に刻まれたモチーフの多くは、日常でふと目に留まった蝶やてんとう虫といった小さな生き物たちや、食卓にのぼる果物などの身近なものです。しかし、ひとたび浜口の手にかかると、深みと透明感をあわせもったかすかな光の宿る暗い空間の中に象徴的に置かれ、たちまち印象深い情景に変わります。

漆黒の闇の中から光の点るように浮かび上がるモチーフに注目し、銅版に刻まれた静謐な世界をどうぞお楽しみください。

作品:朱色の蝶
浜口陽三 《朱色の蝶》 1979年

浜口陽三略歴

1909(明治42)年
和歌山県広川村に生まれる

1930(昭和5)年

21歳

東京美術学校(現東京藝術大学)彫刻科中退、パリに移住

1933(昭和8)年

24歳

サロン・ドートンヌに出品

1938(昭和13)年

29歳

パリで水彩画と版画の最初の個展開催

1953(昭和28)年

44歳

関野準一郎、駒井哲郎と共に日本銅版画家協会を創設

1954(昭和29)年

45歳

第1回現代日本美術展で「スペイン風油入れ」と「ジプシ-」が佳作賞受賞

1957(昭和32)年

48歳

第1回東京国際版画ビエンナーレで国立近代美術館賞受賞
第4回サンパウロビエンナーレ国際美術館グランプリ受賞

1961(昭和36)年

52歳

第4回リュブリアナ国際版画ビエンナーレグランプリ受賞

1977(昭和52)年

68歳

第12回リュブリアナ国際版画ビエンナーレサラエボ美術アカデミー賞受賞

1982(昭和57)年

73歳

北カリフォルニア版画大賞展グランプリ受賞

2000(平成12)年

12月東京で歿、享年91歳