パリからサンフランシスコへ

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ページ番号1002412  更新日 2022年3月28日

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会期
2019年6月13日(木曜)~11月10日(日曜)
会期中休館日

2019年6月26日(水曜)、7月4日(木曜)、7月9日(火曜)~7月19日(金曜)、7月31日(水曜)、8月28日(水曜)、9月9日(月曜)~9月20日(金曜)、9月25日(水曜)、9月30日(月曜)、10月30日(水曜)

1981年、浜口陽三は40年近く住み慣れたパリを離れて、サンフランシスコへと移住しました。当時アメリカでは、刷師をみつけること自体が困難な状況だったといいます。本展では、1981年に制作された《ロビーナのさくらんぼ》をはじめ、《びんとレモン》(1983年)や《てんとう虫》(1984年)など、アメリカに移住した当初の1980年代前半に刷られた作品に焦点を当てた構成を試みます。さらに、《Thee Butterflies》(1985-91年)6点も合わせて展示。浜口がこだわった色調の変化にも注目します。パリからサンフランシスコへと制作の場を移した時期の作品とパリ時代の同じモチーフを捉えた作品を通して、それぞれの魅力をお楽しみいただければ幸いです。

作品:ロビーナのさくらんぼ
浜口陽三《ロビーナのさくらんぼ》1981年
作品:4つのさくらんぼ
浜口陽三《4つのさくらんぼ》1963年

作品:9つの貝殻
浜口陽三《9つの貝殻》1979年
作品:貝
浜口陽三《貝》1960年

浜口陽三略歴

1909(明治42)年
和歌山県広川村に生まれる

1930(昭和5)年

21歳

東京美術学校(現東京藝術大学)彫刻科中退、パリに移住

1933(昭和8)年

24歳

サロン・ドートンヌに出品

1938(昭和13)年

29歳

パリで水彩画と版画の最初の個展開催

1953(昭和28)年

44歳

関野準一郎、駒井哲郎と共に日本銅版画家協会を創設

1954(昭和29)年

45歳

第1回現代日本美術展で「スペイン風油入れ」と「ジプシ-」が佳作賞受賞

1957(昭和32)年

48歳

第1回東京国際版画ビエンナーレで国立近代美術館賞受賞
第4回サンパウロビエンナーレ国際美術館グランプリ受賞

1961(昭和36)年

52歳

第4回リュブリアナ国際版画ビエンナーレグランプリ受賞

1977(昭和52)年

68歳

第12回リュブリアナ国際版画ビエンナーレサラエボ美術アカデミー賞受賞

1982(昭和57)年

73歳

北カリフォルニア版画大賞展グランプリ受賞

2000(平成12)年

12月東京で歿、享年91歳