風景というあらわれ 江藤純平/大津鎭雄

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ページ番号1005188  更新日 2023年11月7日

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江藤純平 落合風景
江藤純平《落合風景》1923年 油彩、キャンバス(武蔵野市蔵)

武蔵野市ゆかりの洋画家、江藤純平(えとう・じゅんぺい 1898-1987)と大津鎭雄(おおつ・しずお 1920-2008)の風景表現に着目します。

江藤純平は穏健な人物表現で知られますが、風景を題材とした作品も多く、戦後は陽光まばゆい小豆島の風景を描いて高く評価されました。大津鎭雄は重厚かつ特徴的な筆致で国内外の風景を追究、1960年代以降に取り組んだヨーロッパの風景は、彼の代名詞ともなりました。

歳は20以上離れているふたりですが、時を同じくして武蔵野市に暮らし、日展で活躍したほか、武蔵野文化事業団(当時)の役員をつとめるなど共通点は多く、とくにふたりがフランスの画家セザンヌを敬愛していたことは特筆に価します。

今回は、武蔵野市が所蔵する大作のほか、スケッチや関係資料など、約40点によって江藤純平と大津鎭雄の仕事を紹介します。ふたりはそれぞれ「風景」を通してなにをあらわしたのでしょうか。ふたりがおとずれたさまざまな場所にも想いを巡らせつつ、「風景を描く」ということの意義を、感取いただければ幸いです。

大津鎭雄 網納屋
大津鎭雄《網納屋》1969年 油彩、キャンバス(武蔵野市蔵)

基本情報

2023年度企画展 風景というあらわれ 江藤純平/大津鎭雄

会 期 9月23日(土曜・祝日)~11月5日(日曜) 

休 館 日 9月27日(水曜)、10月25日(水曜)

開館時間 午前10時~午後7時30分

入 館 料 一般300円 中高生100円 小学生・65歳以上・障がい者のかたは無料

武蔵野市在住・在学の中学生のかたは無料で鑑賞いただけます。受付で学生証をご提示ください。

会 場 企画展示室・ロビー

主 催 武蔵野市立吉祥寺美術館(公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団)

協 力 学校法人成蹊学園 吉祥寺東コミュニティ協議会 東京武蔵野中央ロータリークラブ 

関連イベント

➀成蹊学園の欅並木散策&スケッチの会(事前申込制)

 日 時 10月8日(日曜)午前10時~午後0時30分

 講 師 坂口寛敏 氏(美術家、東京藝術大学名誉教授、武蔵野文化生涯学習事業団理事)

 会 場 成蹊学園構内

➁トークイベント「江藤純平と大津鎭雄が描いた〈風景〉」(事前申込制)

 日 時 10月15日(日曜)午後2時~午後3時

 解 説 展覧会担当学芸員 特別ゲストの皆さま 

 会 場 吉祥寺東コミュニティセンター

➂担当学芸員によるギャラリートーク

 (1)9月30日(土曜)午前11時~午前11時45分

 (2)10月27日(金曜)午後6時~午後6時45分

 会 場 吉祥寺美術館 企画展示室

 

※関連イベントの詳細は「イベント」のページをご覧ください。

江藤純平 小豆島のオリーブ
江藤純平《小豆島のオリーブ》1960~70年代頃 油彩、キャンバス(武蔵野市蔵)
大津鎭雄 離宮の庭
大津鎭雄《離宮の庭》1961年 油彩、キャンバス(武蔵野市蔵)