堀田清治展

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ページ番号1002383  更新日 2022年3月28日

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会期
2007年5月19日(土曜)~7月1日(日曜)
休館日
5月30日(水曜)、6月27日(水曜)
入館料
100円(ただし、小学生以下・65歳以上・障がい者は無料)
主催
武蔵野市立吉祥寺美術館

ポスター:堀田清治展


堀田清治(1898-1984)は、福井県福井市の紡績原料問屋の長男として生まれました。中学入学後、油絵を描き始めた堀田は、1920(大正9)年に上京、太平洋美術研究所へ入所し、高間惣七に師事。同研究所や高間らが結成した新光洋画会で最高賞を受賞の後、帰郷した際に同郷の土岡秀太郎らとともに北荘画会を創立し、福井の文化的地盤の形成に尽力しました。
1924(大正13)年、再度上京した堀田は、創立当初から槐樹社に加わり、1926(昭和元)年には、「大樹のある風景」で念願の帝展初入選を果たします。またこの頃、恐慌の影響下に喘ぐ当時の思潮を反映したプロレタリア的な画題の作品を多く生み出しました。その後も帝展への出品を重ね、1958(昭和33)年には、アトリエを構えた武蔵野を拠点に新槐樹社を創立し、後進の指導にあたりました。
さらに、昭和という激動の時代とともに堀田の制作は変化を繰り返します。1959(昭和34)年から2年間に渡る滞欧中には、パリの美術学校アカデミージュリアンで研修、宗教をモチーフにした作品を中心に描き、その画業に更なる研鑽を積みました。1970年代以降は、「大威徳明王」(1977年)をはじめ、各地の磨崖仏や観音像を題材に、晩年までのおよそ15年間に渡り、現地への取材と制作を繰り返し行いました。
本展では、武蔵野市の所蔵する堀田清治の油彩作品に、柏市教育委員会、多摩市教育委員会所蔵の作品をあわせて約30点を展示し、初期から晩年にいたる制作の軌跡をご紹介いたします。

作品:待合室
《待合室》 1929年頃
武蔵野市蔵
作品:大威徳明王
《大威徳明王》1977年
柏市教育委員会蔵

作品:鳴門
《鳴門》1973年
柏市教育委員会蔵