萩原英雄追悼展-美の遍路-
- 会期
- 2008年9月25日(木曜)~11月2日(日曜)
- 休館日
- 10月29日(水曜)
- 入館料
- 100円(ただし、小学生以下・65歳以上・障がい者は無料)
- 主催
- 武蔵野市立吉祥寺美術館
- 協力
- 山梨県立美術館
大正2年、山梨県甲府市に生まれた萩原英雄は、昭和8年、東京美術学校(現東京藝術大学)油画科に入学、油彩画家としての道を歩み始めました。
卒業後も油彩を中心に制作活動を続けましたが、昭和28年、体調を崩しやむなく療養生活を送ることになったその年の暮、病床ではじめて木版を手がけ年賀状を制作しました。それ以来、半世紀以上にわたる永い間、萩原英雄の木版画年賀状は一枚も欠かさず彫り続けられ、同時に氏の木版画制作による芸術活動の領域もさらに拡がりをみせていきました。
その後、内外の主要な国際版画展で数々の受賞を重ね、世界的にも確固たる地位を築き、戦後日本の版画界を代表する作家の一人として、活躍をつづけてこられましたが、昨年11月4日、94歳の生涯をとじられました。
武蔵野市には現在、550点にのぼる萩原英雄作品が収蔵されています。いずれも氏のご厚意によりご寄贈いただいた貴重な作品ばかりで、質・量ともに充実した木版画コレクションとなっています。
本展は、そうした氏のご冥福を祈りつつ、その画業を回顧、顕彰するもので、「萩原英雄記念室」および「企画展示室」の両展示室に於いて、氏の出身地山梨県の県立美術館、ご遺族ならびに関係各位のご協力のもと開催いたします。
木版画のみならず、油彩画、水彩画、墨彩画、コラージュ、その他関係資料の数々を通して、萩原芸術の幅広さ、奥深さの一端に触れていただく機会となれば幸いです。

山梨県立美術館蔵

個人蔵

山梨県立美術館蔵