上村淳之展-唳禽を描く-

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ページ番号1002372  更新日 2022年3月28日

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会期
2009年8月8日(土曜)~9月27日(日曜)
休館日
8月26日(水曜)
入館料
100円(ただし、小学生以下・65歳以上・障がい者は無料)
(8月31日まで市内在住在学の中学生は無料)
主催
武蔵野市立吉祥寺美術館
協力
財団法人松柏美術館
関連イベント
  1. 9月5日(土曜) 講演会「何故、花鳥画か」
  2. 8月22日(土曜) 演奏会「唳禽を聴く」
  3. 8月29日(土曜) ワークショップ「日本画入門・画材のひみつ」

ポスター:上村淳之展-唳禽を描く-


上村淳之(1933-)は現代日本の代表的花鳥画家として高い評価を得ている作家のひとりです。祖母・上村松園、父・上村松篁も高名な日本画家で、三代にわたる日本画家一家としても知られています。
氏が、祖母・松園が疎開し晩年を過ごした地である奈良・平城の「唳禽荘」に移り住み、画題となる鳥たちを飼育しながら制作される花鳥画は、日本画の伝統を踏まえた象徴的空間に、自然の中に生きる鳥たちの生命の美しさ、そしてその声を表現するという独自のものです。こうした独特な画風は、飼育者としての目と表現者としての目が一体化した中で築かれたものといえましょう。
本展は、上村淳之氏ならびに財団法人松伯美術館をはじめとする関係各位のご協力のもと、同氏の初期から近年にいたる作品の数々を展示し、鳥たちとの対話を通して、自然を鋭く見、それを作品として表現する氏の花鳥画の世界と画業を紹介するものです。
花鳥画独特の装飾性に加え、醸し出される象徴的世界に誘う画風に接し、ご鑑賞いただける好機としていただければ幸いです。

*唳(れい):鶴や雁、瑞鳥の鳴き声のこと。

作品:双鶴
《双鶴》1979年
松伯美術館蔵
作品:杜鵑
《杜鵑》1994年
松伯美術館蔵

作品:蓮池
《蓮池》2000年
紙本着色 個人蔵