動物画の奇才・薮内正幸の世界展

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ページ番号1002370  更新日 2022年3月28日

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会期
2009年4月4日(土曜)~5月24日(日曜)
休館日
4月30日(木曜)
入館料
100円(ただし、小学生以下・65歳以上・障がい者は無料)
主催
武蔵野市立吉祥寺美術館
協力
薮内正幸美術館
後援
財団法人東京動物園協会、東京都井の頭自然文化園
株式会社福音館書店、株式会社岩波書店、サントリー株式会社
関連イベント
  1. 4月18日(土曜) 講演会「薮内正幸の世界~画家として、親としての薮内正幸」
  2. 5月4日(月曜・祝日) コンサート「モンゴルの風~馬頭琴とホーミーの調べ」
  3. 5月5日(火曜・祝日) ワークショップ「おやこでちょうせん!バードステンシル」
  4. 5月6日(水曜・祝日) トークショー「飼育係による動物のとっておきのお話」

ポスター:動物画の奇才・薮内正幸の世界展


薮内正幸(やぶうちまさゆき・1940-2000)は大阪出身の動物画家。
1959年、19歳で高校卒業と同時に上京、福音館書店編集部に入社。国立科学博物館に通いながら、今泉吉典博士の指導の下、動物の骨格標本や剥製をスケッチ。翌年より『世界哺乳類図説』のイラストを描き始め、これが、動物画家としての出発点となりました。
1965年、『くちばし』(福音館書店)で絵本デビューし、以降、『どうぶつのおやこ』(福音館書店2009年1月現在100刷)、『しっぽのはたらき』(福音館書店)、『きょうりゅうのかいかた』(岩波書店)など多数の絵本が刊行されています。
『広辞苑』(岩波書店)や『世界大百科事典』(平凡社)の正確無比な挿絵も薮内の手によるものです。また、各地の動物園の案内板や解説パネル、切手「自然保護シリーズ・アホウドリ」の原画などの仕事も手がけています。
「サントリー愛鳥キャンペーン」のイラストも担当し、この広告で朝日広告賞グランプリを受賞。この連載は13年間続き、自然保護活動の一翼を担うことになりました。
1983年に第30回サンケイ児童出版文化賞、1989年に第9回吉村証子記念科学読物賞をそれぞれ受賞。
1985年、吉祥寺に仕事場を構え、亡くなるまでここで制作活動を行いました。動物絵本を読んだことのない人でも、ポスターや広告、あるいは動物園の案内板など、どこかで薮内正幸の描いた動物や鳥に出会っているはずです。
本展では薮内正幸美術館(山梨県北杜市に2004年開館)のご協力のもと、吉祥寺にも縁のある動物画の第一人者・薮内正幸の、半世紀にわたる仕事の全貌を多角的に展示・紹介いたします。

[主な展示資料] 絵本原画、図鑑・辞書・事典、機関紙等の挿絵原画および掲載紙 動物園解説版等原画、記念切手原画、愛鳥キャンペーンポスター原画、スケッチブック、アトリエに遺された各種資料 駄洒落満載のイラスト(裏ヤブ作品)合計約100点

作品:くちばし どれが一番りっぱ?
『くちばし どれが一番りっぱ?』
(福音館書店)表紙原画
作品:レッサーパンダ
レッサーパンダ
(『世界の動物 分類と飼育』挿絵原画)

作品:しっぽのはたらき
『しっぽのはたらき』
(福音館書店)原画

いずれも薮内正幸美術館蔵 ©籔内正幸