草間彌生展 ワタシというナニモノかへの問い

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ページ番号1002366  更新日 2022年3月28日

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会期
2010年9月18日(土曜)~11月7日(日曜)
休館日
9月29日(水曜)、10月27日(水曜)
入館料
100円(ただし、小学生以下・65歳以上・障がい者は無料)
主催
武蔵野市立吉祥寺美術館
協力
松本市美術館、草間彌生スタジオ
関連イベント
  1. 9月25日(土曜) トークショー+上映会「前衛芸術家 草間彌生」
  2. 10月9日(土曜) 音楽会「ジョン・ケージの音を通してみる1960年代前衛芸術」
  3. 10月23日(土曜)講演会「草間彌生版画の身体感覚」

ポスター:草間彌生展 ワタシというナニモノかへの問い


無限に拡張する網目や水玉模様の作品で知られる草間彌生(1929-)は、1960年代より欧米各地で絶賛され、現在もその無限の創造力によって世界の現代芸術界を牽引し続ける前衛芸術家です。国内においても、芸術選奨文部大臣賞をはじめとして様々な賞を受賞し、2004年には相次いで大規模な個展が開催されるなど、日本を代表する芸術家として常にその動向が注目されています。その創造活動は、絵画作品からパフォーマンスやファッション・デザイン、大規模な空間を使ったインスタレーションへと多岐にわたり、いずれもその独創性と完成度の高さが評価されています。
本展覧会は、作家の郷里にある松本市美術館に所蔵された草間彌生作品の中から、日本に帰国した1973年以降から本格的な制作が開始された版画とコラージュ作品に焦点を当てて、作家の言葉とともにそれらを紹介するものです。
手に抱えられる程の画面に、日常の中で見出した写真や紙などを組み合わせていくコラージュには、モノとモノとを組み合わせることによって新たな世界観や関係性を創造するという、作家が幼いころより続けてきた創作の原動力とともに、作家の深い自己観照と自然へのまなざしが反映されています。また、瞬間の発想と感覚を特徴とする油絵や水彩画とは異なり、描画・製版・摺りという複数の工程をへなくてはならない版画では、熟慮された配色や構図の中に作家の鋭い感性が見出されます。
大画面絵画やインスタレーション作品とはまた違うコラージュ作品や版画作品の魅力を通して、現実世界を溢れる創造力によって鮮烈な幻想世界へと自在に変容させる草間彌生の世界観に触れて頂く機会となれば幸いです。

作品:ドレス
《ドレス》1982年©YAYOI KUSAMA
作品:朝の太陽
《朝の太陽》1999年©YAYOI KUSAMA

作品:かぼちゃ(RSQ)
《かぼちゃ(RSQ)》1998年
©YAYOI KUSAMA

いずれも松本市美術館蔵