知ることとは愛すること 田淵行男写真展

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ページ番号1002365  更新日 2022年3月28日

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会期
2010年8月7日(土曜)~9月12日(日曜)
休館日
8月25日(水曜)
入館料
100円(ただし、小学生以下・65歳以上・障がい者は無料)
主催
武蔵野市立吉祥寺美術館
協力
田淵行男記念館、田淵行男記念館開館20周年記念事業実行委員会
後援
安曇野市、安曇野市教育委員会
関連イベント
  1. 9月4日(土曜) 対談「田淵行男を語る」
  2. 8月28日(土曜) ワークショップ「ちょうちょのゆらゆらモビールをつくろう」

ポスター:知ることとは愛すること 田淵行男写真展


シンプルな線で描かれたユーモア溢れるアニメーションやイラストで知られる古川タク(1941-)は、高校生の頃から漫画を描き始め、1960年代には久里洋二の主宰する実験漫画工房に入社して本格的にアニメーションを学びました。独立後、短編アニメーションを次々と発表し、1975年にはアニメーションの元祖とも言われる19世紀の映像玩具へのオマージュ作品《驚き盤》でアヌシー国際アニメーション映画祭審査員特別賞、1980年には《スピード》で毎日映画コンクール大藤信郎賞受賞など、国内外で高く評価されました。またNHKテレビ「みんなのうた」の映像を定期的に手がけてきたほか、イラストレーターや絵本作家としても幅広く活動しており、近年は東京工芸大学で教鞭をとる傍ら、自称世界最高齢アニメーション創作集団「G9+1」の一員としても活動するなど精力的に制作を続けています。
フィルムからデジタルへ、時代とともに変化するメディアにあわせてアニメーション制作も変化してきました。CGや3Dなどによる大作が注目される一方で、古川の描き出す短編作品は、パラパラ漫画のような軽妙さがあり、アニメーションの根源である「絵が動く」という現象への単純な驚き、面白さをあらためて思い起こさせてくれるようです。
本展ではアニメーション上映のほか、イラストや絵本原画、インスタレーションなどにより、古川タクの多方面にわたる創作活動をご紹介します。ふにゃふにゃの線から浮かび上がる、時にあたたかく、時に鋭いユーモアの世界をお楽しみください。

作品:山頂黎明 常念小屋から浅間を望む
《山頂黎明 常念小屋から浅間を望む》1935年
作品:草原の放浪者ベニヒカゲ
《草原の放浪者ベニヒカゲ》1950-58年
作品:岳樺 八方尾根
《岳樺 八方尾根》1966年

©Tabuchi Hotaka 2010
いずれも田淵行男記念館蔵