紙上の技法学 筑波大学所蔵石井コレクション
- 池田龍雄
- 池田満寿夫
- 猪熊弦一郎
- 瑛九
- 大沢昌助
- 奥山 民枝
- 桂 ゆき
- 加納光於
- 駒井哲郎
- 菅井 汲
- 清宮 質文
- 鶴岡政男
- 中村忠二
- 難波田龍起
- 難波田史男
- 深沢幸雄
(50音順)
- 会期
- 2012年1月7日(土曜)~2月19日(日曜)
- 休館日
- 1月25日(水曜)
- 開館時間
- 午前10時~午後7時30分
- 入館料
- 100円(小学生以下・65歳以上・障がい者の方は無料)
- 主催
- 武蔵野市立吉祥寺美術館
- 協力
- 国立大学法人筑波大学
- イベント
-
筑波大学学生によるギャラリートーク
- 1月8日(日曜) 午後2時~(1回)
- 1月14日(日曜)、15日(日曜)、22日(日曜)、29日(日曜) 午後2時~、4時~(各日2回)
- 2月5日(日曜)、12日(日曜)、18日(土曜)、19日(日曜) 午後2時~(各日1回)
申込不要。参加無料ですが美術館入館券が必要。
実施が2回の日と1回の日がございます。なお、内容は毎回異なります。
筑波大学が所蔵する石井コレクションは、株式会社図書館流通センター相談役・石井昭氏によって蒐集され、絵画・工芸あわせて200点余りにも及びます。絵画部門には平面芸術の技法を深く研究しながら前衛的な作品を発信し続けた瑛九や、ジャンルにとらわれぬ多才な芸術活動で脚光を浴びた池田満寿夫、上野駅の大壁画で知られる猪熊弦一郎などの巨匠が名を連ねています。また工芸部門には、江戸時代の有田焼から板谷波山や小山冨士夫まで、日本が生んだ逸品の他、明・清時代の景徳鎮陶磁、高麗青磁や朝鮮白磁など、東アジアの名品が揃っています。
筑波大学の研究・教育に資するものとして石井氏から寄贈されたことを受け、この貴重な作品群は適切な保存・修復処置が施された上で、同学により学術的な調査・研究が重ねられ、その成果は展示やワークショップにより積極的に発信されてきました。学外においてもこのコレクションへの評価は高まっており、2007年には茨城県つくば美術館で開催された日本近代洋画を概観する企画の一翼を担い、2011年には茨城県陶芸美術館の東洋陶磁展で工芸部門が一挙に公開されたばかりです。
県外初の石井コレクション展となる本展覧会では、絵画コレクションのうち、紙を支持体にした作品51点を選びました。キャンバスや板に比べ、紙は傷みやすくデリケートな素材であると同時に、誰にも親しみやすい素材です。そのバリエーションも豊富で、様々な顔料に柔軟に適応します。そのため数多の画家たちが様々な技法を試み、多くの表現手段を編み出してきました。そしてこれからも、豊かな表現世界が広がっていく無限の可能性を孕んでいるのです。その歴史の中から今回は20世紀後半の日本で生まれた色とりどりの作品をご紹介いたします。普段とくに意識されることのない、紙という身近な素材の懐の深さを改めて感じながら、さまざまな技法・材料を活かした多彩な表現を楽しんでいただければ幸いです。

水彩・インク、紙

コラージュ、紙

リトグラフ

レリーフプリント

エッチング

ドライポイント・ルーレット・ビュラン
