古川タク展「あそびココロ」"1本の線から"

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ページ番号1002357  更新日 2022年3月28日

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会期
2011年7月9日(土曜)~8月14日(日曜)
休館日
水曜日
入館料
100円(ただし、小学生以下・65歳以上・障がい者は無料)
主催
武蔵野市立吉祥寺美術館
機材協力
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
東京工芸大学アニメーション学科
関連イベント
  1. 7月9日(土曜) 屋外上映会
  2. 7月16日(土曜)対談「漫画、絵本、アニメーションについて気ままに話そう」
  3. 8月6日(土曜) ワークショップ「パラパラ漫画をらくがきしよう!」

ポスター:古川タク展「あそびココロ」


シンプルな線で描かれたユーモア溢れるアニメーションやイラストで知られる古川タク(1941-)は、高校生の頃から漫画を描き始め、1960年代には久里洋二の主宰する実験漫画工房に入社して本格的にアニメーションを学びました。独立後、短編アニメーションを次々と発表し、1975年にはアニメーションの元祖とも言われる19世紀の映像玩具へのオマージュ作品《驚き盤》でアヌシー国際アニメーション映画祭審査員特別賞、1980年には《スピード》で毎日映画コンクール大藤信郎賞受賞など、国内外で高く評価されました。またNHKテレビ「みんなのうた」の映像を定期的に手がけてきたほか、イラストレーターや絵本作家としても幅広く活動しており、近年は東京工芸大学で教鞭をとる傍ら、自称世界最高齢アニメーション創作集団「G9+1」の一員としても活動するなど精力的に制作を続けています。

フィルムからデジタルへ、時代とともに変化するメディアにあわせてアニメーション制作も変化してきました。CGや3Dなどによる大作が注目される一方で、古川の描き出す短編作品は、パラパラ漫画のような軽妙さがあり、アニメーションの根源である「絵が動く」という現象への単純な驚き、面白さをあらためて思い起こさせてくれるようです。

本展ではアニメーション上映のほか、イラストや絵本原画、インスタレーションなどにより、古川タクの多方面にわたる創作活動をご紹介します。ふにゃふにゃの線から浮かび上がる、時にあたたかく、時に鋭いユーモアの世界をお楽しみください。

作品:ヒトコママンガ
《ヒトコママンガ》より1986年
作品:風神雷神
《風神雷神》2001年
作品:龍安寺石庭にて
《龍安寺石庭にて》1991年
(撮影・大橋治二)