永沢まこと都市画展 街の今を描く、ヒトを描く。

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ページ番号1002321  更新日 2022年3月28日

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会期
2015年8月1日(土曜)~8月30日(日曜)
会期中の休館日
8月26日(水曜)

永沢まことは、東京の街で今“生きている”ヒトの動作や表情を一瞬で捉え、“ホンの数秒”で次々と線描きしていきます。

その原点は、40歳を過ぎて東京を飛び出し、多様な人種に圧倒されつつもニューヨークに住み着いた1980年代にさかのぼります。繁華街タイムズ・スクエアなどで永沢の心をつかんだニューヨーカーたちは、軽快なスケッチ・スタイルによって、コミカルでいて、どこか生々しいありのままの姿をさらけ出しています。

帰国後に描かれた、いわゆる“普通”過ぎる人びとの姿は、「いるよね、こういう人!(もしかして自分かも)」と、観る側を思わずクスリと笑わせます。

本展のタイトルでもある“都市画”は、類まれな人間観察力とおびただしいスケッチの変遷を経て辿り着いた、“街の今”を捉える、永沢まこと監修のドキュメンタリーでもあるのです。

“渋谷”“新宿”はもちろん、自身も特別な親しみを感じるという“吉祥寺”の街は、格好のターゲット。2012年から約3年の歳月をかけて制作された《吉祥寺駅前Ⅰ~Ⅳ》は、4点をつなげると、180度のパノラマが展開します。

加えて、本展では、《吉祥寺駅前Ⅰ~Ⅳ》が完成するまでの工程展示(コピー)や、初公開のクロッキー帳、文庫本サイズのスケッチブックも多数ご紹介します。

永沢まこと

1936年、東京都足立区に生まれる。大学在学中からプロレス雑誌に絵と文の連載を始める。アニメーターとして活動後フリー・イラストレーターに。1978年から8年間のニューヨーク在住時代に、明るくスピード感のある、線描きスケッチ・スタイルを確立した。1986年に帰国後は、東京を拠点に日本と世界の各地を旅しながら制作を続けつつ、数々の著作や展示会を通して作品を発表している。

作品:吉祥寺駅前Ⅰ
《吉祥寺駅前Ⅰ》2012~2014年
作品:吉祥寺駅前Ⅱ
《吉祥寺駅前Ⅱ》2012~2014年
作品:吉祥寺駅前Ⅲ
《吉祥寺駅前Ⅲ》2012~2014年
作品:吉祥寺駅前Ⅳ
《吉祥寺駅前Ⅳ》2012~2014年
作品:ハーモニカ横丁入口
《ハーモニカ横丁入口》2009年
作品:小ざさ
《小ざさ》2006年
作品:いせや本店
《いせや本店》2006年

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