大洲大作 焦点の彼方
アーティスト・大洲大作(おおず・だいさく、1973年生まれ)は、うつる/うつすことを主題とし、写真表現を軸に、人の営みを光と影で捉えなおす取り組みを続けています。列車の車窓からみる/みえる風景をうつす《光のシークエンス》、水路や川の水面の光と影をとらえた《flow / float》、円環状の線路を回りつづけるミニチュアの列車と、その様子を撮影し投影する《Loop Line》など、みる/みえること、ひいては存在するということの根源を問う大洲の作品は、個展や芸術祭等での展示をとおして、国内外で高い評価を得てきました。
大洲の写真にうつるのは、いまこの瞬間にみる/みえる光と影であると同時に、いまこの瞬間を支える過去という永遠であり、次の瞬間に到来し立ちあらわれるものの予感です。焦点があたるところと、その先にあるもの、いうなれば焦点の彼方をも、大洲はうつしているのです。
本展は、写真プリント、映像として投影される写真、レンズなど、「うつる」と「うつす」の両義をもった作品を並置して構成します。最新作は、玉川上水、千川上水、京王井の頭線、中央線、そして武蔵野市の戦争の記憶である中島飛行機武蔵製作所跡地など、武蔵野市内各所を撮影の場としています。
私たちは時に、さまざまなルーティンのなかで、変わらない日常を繰り返しているかのように自覚します。しかし実際は、単なる繰り返しではなく、過ぎ去れば二度と眼前に現れない事象の連なりのうちに、生きています。エンドレスに、いわば螺旋のように重ねられてゆく生をとらえつつ、大洲大作がとらえ、写真にうつした光と影の像を追いながら、私たち自身のみる/みえること、すなわち今ここに在るということの意味を、問いなおしたいと思います。
基本情報
2026年度吉祥寺美術館企画展 大洲大作 焦点の彼方
会期 2026年4月18日(土曜)~5月31日(日曜)
休館日 4月30日(木曜)、5月27日(水曜)
開館時間 午前10時00分~午後7時30分
入館料 一般300円、中高生100円、小学生以下・65歳以上・障がい者のかたは無料
主催 武蔵野市立吉祥寺美術館(公益財団法人 武蔵野文化生涯学習事業団)
協力 eitoeiko、株式会社イーティックスデータファーム、上毛電気鉄道株式会社、株式会社髙田産業
関連イベント
(1)アーティストによるギャラリートーク 4月25日(土曜)午後3時00分~
(2)木下正道・山本昌史スペシャルコンサート 4月29日(水祝)午後5時00分~
(3)対談:佐藤守弘氏・大洲大作氏 5月23日(土曜)午後2時00分~
(4)サテライト展示 5月23日(土曜)~5月29日(金曜)開場 午後0時00分~午後7時00分 ※5月27日(水曜)休場
詳細は「イベント」のページをご覧ください
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アーティストによるギャラリートーク
4月25日(土曜) -
木下正道・山本昌史スペシャルコンサート
4月29日(水祝) -
対談:佐藤守弘氏・大洲大作氏
5月23日(土曜) -
サテライト展示
5月23日(土曜)~5月29日(金曜)
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