吉祥寺まちなかリーディング 岸田國士selection
イベントカテゴリ: 演劇
上演時間は短め、お値段はお安め。いつもの場所が、劇場に。
さまざまなカルチャーで賑わう街、吉祥寺。
そんな街にある小劇場・吉祥寺シアターが、「とっておき」の場所で、
ちいさな演劇・リーディング(朗読劇)を上演します。
今回題材として選んだのは、日本を代表する劇作家・岸田國士の珠玉の短編たち。
発表から約百年経っても古びない言葉を、小劇場の名優たちが演じる姿を堪能してください。
上演時間は短め、お値段はお安め。いつもの場所が劇場に。
もしかしたら、いつもの場所の違った魅力を感じられるかも。
いつもの街を、もっと好きになっちゃうかも。
リーディングとは
特別な舞台セットや衣装はなく、役者の声の変化や動きによる表現で戯曲そのものの魅力を楽しむ上演形態。リーディング公演において、役者は台本を持ちながら役を演じる。
「朗読劇」ともいわれるが、単に文字を読むのではなく、戯曲(演劇の脚本)を持って声に出して読む、いわば演劇のシンプルな上演の形である。
岸田國士とは
日本の劇作家・小説家・評論家・翻訳家・演出家。1954年3月没。代表作に、戯曲『チロルの秋』(1924年)、『牛山ホテル』(1929年)、小説『暖流』(1943年)、『双面神』(1953年)など。数々の短編も残している。
岸田國士の業績を顕彰するとともに、若手劇作家の育成を目的に白水社が主催する戯曲賞「岸田國士戯曲賞」は、「演劇界の芥川賞」とも言われている。
上演団体・プログラム紹介
演劇集団円 岸田國士『紙風船』
あらすじ
ある晴れた日曜日、1日を持て余している結婚1年の夫婦。何気ない会話から、ふたりは空想の中で鎌倉へ向かう。若い夫婦の心のすれ違いを描いた1925年の小作品。
出演
瑞木健太郎(みずきけんたろう)
演劇集団円所属。小劇場から商業演劇まで幅広く活動。
演劇集団円公演「ピローマン」(作:マーティン・マクドナー/演出:寺十吾)「グレンギャリー・グレンロス」(作:デヴィッド・マメット/演出:内藤裕子)。外部作品に「春琴」世田谷パブリックシアター(作:谷崎潤一郎/演出:サイモン・マクバーニー)「ロビー・ヒーロー」新国立劇場(作:ケネス・ロナーガン/演出:桑原裕子)「アメリカの時計」KAAT(作:アーサー・ミラー/演出:長塚圭史)「リーディングシアター GOTT 神」パルテノン多摩(作:フェルディナント・フォン・シーラッハ/演出:石丸さち子)など多数。
吉田久美(よしだくみ)
演劇集団円所属。集団活動と共に新劇女優7人による演劇ユニットOn7にも所属。
演劇集団円公演「夏の夜の夢」吉祥寺シアター(作:W・シェイクスピア)「コウセイネン」吉祥寺シアター(作・演出:松本哲也)
外部作品にThe Silver Tassie 銀杯世田谷パブリックシアター(作:ショーン・オケイシ―/演出:森新太郎)「左手と右手」@下北沢駅前劇場(作・演出:松本哲也)など。
上村聡 岸田國士『隣の花』
あらすじ
郊外の小住宅向き長屋に住む二組の夫婦。竹垣に仕切られた庭で交わされる会話を通じて、それぞれの夫婦の生活と欲望を、軽妙かつ切実に描いた1928年の小作品。
出演
上村聡(かみむらさとし)
「かみむら文庫」主宰。遊園地再生事業団メンバー。
劇壇ガルバ、はえぎわ、ほろびて、ミクニヤナイハラプロジェクト、ジエン社、劇団あはひ、NODA・MAPなどに出演。
20歳から芝居をはじめ、古典、近代劇に触れる。
2005年、遊園地再生事業団(主宰:宮沢章夫)『トーキョー/不在/ハムレット』のオーディションをきっかけに同団体の作品に関わりはじめる。遊園地再生事業団ラボでは、これまで2本のドイツ戯曲を演出した。
また、脚本家の鈴木謙一、俳優の鈴木将一朗と「ラストソングス」を結成。不定期ながら活動中。
2021年より、「かみむら文庫」名義で活動。「一冊の本を"上演"する」というコンセプトで、『「桃仙人」考』(原作:嵐山光三郎『桃仙人 小説 深沢七郎)、『祈りの時代の終わり〜絲山秋子「末裔」より』(原作:絲山秋子『末裔』)、『御社のチャラ男』(原作:絲山秋子)など、戯曲ではなく小説の文章をそのまま活かした演劇作品を発表してきた。次回作、準備中。
立川がじら 岸田國士『命を弄ぶ男ふたり』
あらすじ
鉄道線路の走る土手の下、どこかに月の出ている晩のこと。落ち着かない様子の男がひとり、ある目的を携えて佇んでいる。そこへ顔中に包帯を巻いた異様な風体の男がやってきて、二人の会話が始まった。夜汽車が行き過ぎるたび、会話は中断されては再開し続ける。
出演
立川がじら(たてかわがじら)
1986年5月21日生まれ。群馬県前橋市出身。前橋育英高校、明治大学文学部文学科ドイツ文学専攻卒業。大学在学中は落語研究会に所属し、第6回全日本学生落語選手権「策伝大賞」審査員特別賞受賞。
2011年2月、立川志らくに入門。2016年12月、二ツ目昇進。2017年第9回前橋若手落語家選手権準優勝。2022年、志らくの弟子ナンバーワンを決めるS-1グランプリで準優勝受賞。小劇場を中心に俳優としても活動中。古典落語のほか、創作落語も手がける。
ゲストプログラム from仙臺まちなかシアター
菊池佳南 夢野久作『少女地獄より』
あらすじ
大正から昭和初期に活躍した幻想怪奇小説の巨匠,夢野久作の著書『少女地獄』より「殺人リレー」
1934年に発表された本作は、主人公が綴った手紙のみで進む書簡体小説。
当時の社会進出する女性いわゆる“モダンガール“である主人公の女車掌トミ子は、バス運転手の新高が、何人もの女車掌と男女の関係になった末に女性を殺しているという噂を友人の手紙で知る。そして友人も殺され、トミ子は新高への復讐心と恋心を抱え、やがて自らを破滅へと追いやってしまう…
男性中心主義の社会を背景に、サスペンスというエンターテイメントの中に複雑な社会的悪が描かれる本作を、一人語りで演じます。
仙䑓まちなかシアターにて2024年10月、仙台市内の日本料理店で初演。
出演
菊池佳南(きくちかなみ)
宮城県出身。青年団/うさぎストライプ、(有)レトル所属。
桜美林大学総合文化学群演劇専修卒業。文学座の坂口芳貞氏、高瀬久男氏らに師事。『ソウル市民1919』『アンドロイド演劇「さようなら」』『日本文学盛衰史』など平田オリザ作品をはじめ国内外の舞台に多数出演。2016年に客演した作品『彼らの敵』(ミナモザ)は第23回読売演劇大賞作品を受賞。仙台を拠点に、全国で朗読や演劇の手法を用いたワークショップに取り組む。一人芝居『ずんだクエスト』(作・山田百次)『ゴールデンバット』(作・大池容子)で全国踏破にチャレンジ中。NHKドラマ『おかえりモネ』岩井俊二監督『ラストレター』など出演。
仙臺まちなかシアター
「仙臺まちなかシアター」は、2020年5月からスタートした、アートと飲食店のコラボレーション企画です。
様々なジャンルのアーティストと様々な飲食店がタッグを組むことで、仙台のまちを盛り上げたい!そんな思いで始めました。
お客様にはお店の雰囲気やお料理、飲み物を味わいつつ、同時に観劇・鑑賞を楽しんでいただきます。
”生の芸術“に触れる素敵な体験を、より多くの方に、もっともっと気軽に楽しんでほしい!
お客様にとって、そしてアーティストにとっても、新たな”出会い”を生む企画です。
仙臺まちなかシアター代表 高橋菜穂子
公演スケジュール・会場紹介
3月24日(月) キチム
- 日時
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3月24日(月)
18:30受付開始・開場/19:00開演
- 会場
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キチム
(武蔵野市吉祥寺本町2-14-7 吉祥ビルB1F)
- チケット料金
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920(くにお)円+ワンドリンク代600円
アルテ友の会会員割引 500円+ワンドリンク代600円
●ワンドリンク代は当日会場でお支払いください。
- 上演プログラム
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★4演目観れてお得!
演劇集団円 岸田國士『紙風船』
上村聡 岸田國士『隣の花』
立川がじら 岸田國士『命を弄ぶ男ふたり』
+【ゲストプログラム(from 仙臺まちなかシアター)】菊池佳南 夢野久作『少女地獄より』
●上演順は決定次第HP・SNSでお知らせいたします。
キチム
2010年5月5日にオープンしたイベントスペース&カフェです。
ライブ・トーク・マーケット・飲食・デッサン会・貸し切りなど、不定期で様々なイベントを開催しています。
カフェの時間は広々とした店内でゆったりとお過ごし頂けます。
イベントやカフェ営業のお知らせはHP・Instagram・Xをご覧ください。
皆様のご来店をお待ちしております。
アクセス
3月27日(木) カフェ・フェルマータ
- 日時
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3月27日(木)
19:00受付開始・開場/19:30開演
- 会場
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カフェ・フェルマータ
(東京都武蔵野市境南町2-3-18 武蔵野プレイス 1F)
- チケット料金
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290円+当日、カフェにて1オーダーをお願いします。
- 上演プログラム
- 演劇集団円 岸田國士『紙風船』
カフェ・フェルマータ
図書館を含めた複合公共施設「武蔵野プレイス」1階中央のオープンスペースにあるカフェです。武蔵境駅から徒歩1分。 図書館の本や雑誌のお持ち込みも可能です。
店名の「フェルマータ」には、音楽記号の“ゆったりのばす”という意味と、イタリア語で“停留所”という意味があります。思い思いの過ごし方ができる場所であること、地域の人たちが気軽に立ち寄れるお店であることを大切にしています。
営業時間10時~20時30分 水曜日定休
アクセス
3月28日(金) 百年
- 日時
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3月28日(金)
19:00受付開始・開場/19:30開演
- 会場
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百年
(180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10 村田ビル2F)
- チケット料金
- 290円
- 上演プログラム
- 上村聡 岸田國士『隣の花』
百年
「コミュニケーションする本屋でありたい」をコンセプトにした吉祥寺の古本屋です。ZINEや一部新刊も取り扱っています。百年から徒歩1分の場所にギャラリー併設の古本屋「一日」もあります。1000年前から明日の本まで買います!店頭・郵送・出張などお気軽にご相談ください。
営業時間12時~20時 火曜日定休
アクセス
3月29日(土) ウェルフェアトレードショップマジェルカ
- 日時
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3月29日(土)
19:00受付開始・開場/19:30開演
- 会場
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ウェルフェアトレードショップ マジェルカ
(東京都武蔵野市吉祥寺本町3−3−11中田ビルB1F)
- チケット料金
- 290円
- 上演プログラム
- 立川がじら 岸田國士『命を弄ぶ男ふたり』
ウェルフェアトレードショップ マジェルカ
マジェルカは、障害のある人達の手から生まれる素敵なアートや手仕事品の価値を不当に低く扱うのでなく適正に評価し、その価値に見合った適正な価格や方法で販売する「ウェルフェアトレード」を2011年から提唱し活動を続けています。
それはまた、障害のある人との関わりを、”特定の人達による特別な行為”にしてしまうのではなく、世の中の誰もがもっと身近に関われる方法でもあります。
営業時間11時~18時 火曜日・水曜日定休
アクセス
- 開催日
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2025年3月24日(月曜日) 、3月27日(木曜日) 、3月28日(金曜日) 、3月29日(土曜日)
- 開催時間
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3月24日(月) 18:30開場/19:00開演(会場:キチム)
3月27日(木) 19:00開場/19:30開演(会場:カフェ・フェルマータ)
3月28日(金) 19:00開場/19:30開演(会場:百年)
3月29日(土) 19:00開場/19:30開演(会場:ウェルフェアトレードショップ マジェルカ)
※すべて別会場のためご注意ください。 - 対象
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どなたでも
※未就学児入場不可 - チケット 発売情報
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2025年2月8日(土)10:00~
チケット購入 - チケット取り扱い
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(公財)武蔵野文化生涯学習事業団チケット予約
Tel:0422-54-2011 (9:00~22:00)
- お問合せ
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吉祥寺シアター 0422-22-0911(9:00~22:00)
- 主催・企画製作
- 吉祥寺シアター(公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団)
- 協力
- 仙臺まちなかシアター