吉祥寺ダンスLAB. vol.7 関かおりPUNCTUMUN 新作公演『モリンネ』
イベントカテゴリ: ダンス
吉祥寺シアターオリジナル企画、ダンスの実験室第7弾!
モリンネ mo ri n ne
モリ:森、mori(ラテン語の死)
リンネ:輪廻
ネ:音、根
関かおり初の、原作を元にした創作!ルドルフ・チェスノフリーデク著、関根日出男訳『利口な女狐の物語』や、レオシュ・ヤナーチェク作の同名オペラ作品からインスピレーションを得て、独自の翻案を行っていく。
ヒトや動植物の生態や感覚機能と向き合ってきた関かおりが、動物と人間との滑稽かつ双方が「生きる」上で生まれる必然のやり取りや、冬と春、老いること、そしてその先にある新しい命の巡りを描く真骨頂!
リハーサルレポート
本作のリハーサルレポートを、乗越たかお氏の舞踊評論家[養成→派遣]プログラム二期生の中本登子さんに執筆いただきました。ぜひご覧ください。
利口な女狐と森の声 −『モリンネ』リハーサルレポート−
中本登子(乗越たかお【舞踊評論家[養成→派遣]プログラム】第二期受講生)
【第二弾】
強い意志を感じる倉島聡、しなやかな小池陽香、透明感のある佐藤桃子、そして稀に見る上体の強さを持つ北村思綺によるそれぞれのソロ。また、ゆるぎない軸を持つ岩渕貞太とアンサンブルダンサーたちの連なった動き。甘い雰囲気の内海正考と瑞々しい高宮梢のデュオなどだ。
日本を代表するコンテンポラリーダンス振付家、関かおりに選ばれたダンサーたちは、どのダンサーも唯一無二の個性があり、魅力的だ。
【第一弾】
振付家、関かおりは「歌(声)ってすごく動物的だなと思う」、「歌うことは呼吸と繋がっていて、ダンスの身体とは次元が違い、内臓的だと感じる」とオペラの指導の方の声を聞いた時思ったという。
私たちに死が訪れるのは、脳や筋肉が動かなくなった時ではなく、内臓が止まった時だ。声は、筋肉のようにコントロールが効くものではなく、生物として直接沸き起こる生命と直結した何かだということだろう。
今回のコラボレーションにつきまして
乗越たかお(舞踊評論家)
舞踊評論家の乗越たかおです。
現在私がメンターとなり、舞踊評論家を本気で育てる【舞踊評論家[養成→派遣]プログラム】の第二期を進めております。
そんなおり、関かおりさんのカンパニー「関かおりPUNCTUMUN」様から受講生による稽古場レポートの依頼がありました。
受講生はまだ勉強中の身とはいえ、これは書き手の知見を広げる実践的な機会であり、またアーティスト側にとっても、新しい書き手との出会いの可能性もあり、本プログラムの意義と可能性を示すものとして、積極的に取り組まさせていただきました。
今回は当プログラム第二期受講生の中本登子が挑戦いたしました。
乗越たかおは監修という形で最終的な責任を負いますが、あくまでも書き手のオリジナリティを尊重し、取材も中本一人で行っております。
「関かおりPUNCTUMUN」の皆さんは非常に温かく中本を迎え入れて下さり、アーティストと評論家の関係に新しい視点を提案してくださいました。
ありがとうございました。
こうしたプログラムの伸張をこれからも続けて行きたいと思います。ありがとうございました。
乗越たかお
「吉祥寺ダンスLAB.」とは
ダンスと様々な要素のコラボレーションをコンセプトに据え、舞台芸術の新たな価値を創出する、吉祥寺シアターオリジナルのダンス企画。
「短歌」や「編み物」など思いもよらない発想により、既成のダンスでは成し得ない化学反応を巻き起こす「ダンスの実験室」は、これまで過去6回、様々なアーティストと協働しながら舞台芸術の現在地を更新し続けている。
これまでの吉祥寺ダンスLAB.
vol.1:北尾亘×ASA-CHANG『シノシサム』(2019年)
vol.2:岩渕貞太×額田大志『サーチ』(2020年)
vol.3:かえるP『PAP PA-LA PARK/ぱっぱらぱーく』(2020年)
vol.4:水越朋×力石咲『エコトーン ECHO-TONE』(2022年)
vol.5:涌田悠×田上碧『千年とハッ』(2022年)
vol.6:小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク『言葉とシェイクスピアの鳥』(2024年1月)
関かおり (Kaori Seki)
振付家・ダンサー/関かおりPUNCTUMUN(プンクトゥムン)主宰
5歳よりクラシックバレエを学び、18歳よりモダンダンス、コンテンポラリーダンスを始めると同時に創作活動を開始。2003年より作品を発表し、13年関かおりPUNCTUMUN(プンクトゥムン)設立。近年はヒトや動植物の生態や感覚機能に興味を持ち、嗅覚から得る感覚などを作品要素に取り入れた作品を国内外で上演。12年岩渕貞太との共作により横浜ダンスコレクションEX若手振付家のための在日フランス大使館賞、トヨタコレオグラフィーアワード2012次代を担う振付家賞、13年エルスール財団新人賞、17年日本ダンスフォーラム(JaDaFo)賞2016受賞。公益財団法人セゾン文化財団14~17年度ジュニアフェロー。
主な作品:『み とうとう またたきま いれもの』(2023)、『むくめく む』(2020)、「うとぅ り」(2017)、「を こ」(2016)、「ミロエデトゥト」(2014)、「アミグレクタ」(2013)、「マアモント」(2010)。
関かおりPUNCTUMUN (Kaori Seki Co. PUNCTUMUN)
PUNCTUMUN(プンクトゥムン)は、ラテン語のPunctum「小さな点、点紋、刺し傷」とフランス語のun「1つの」からの造語。1つの中に小さな無数の点があつまることを意味する。2017年以降、モントリオール(カナダ)、香港など海外からの招聘も多数。2019年、8月、イタリア、ドイツから招聘され、「WO CO(を こ)」を上演。2021年10月京都エクスペリメントにて「むくめく む」上演。
- 振付・演出
- 関かおり
- 出演
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内海正考、北村思綺、倉島聡、小池陽香、佐藤桃子、髙宮梢、真壁遥、根本和歌菜、岩渕貞太、有明歩、吉田卓央
- 声の出演
- 林眞暎(メゾ・ソプラノ)
- 指導協力
- 月村萌華(ソプラノ)
- 開催期間
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2024年10月11日(金曜日)から2024年10月14日(月曜日)まで
- 開催時間
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10月11日(金) 13:00/20:00
10月12日(土) 15:00
10月13日(日) 11:00※
10月14日(月・祝) 13:00
※受付開始・開場は開演の30分前
※10月13日公演に限り、3歳以上の未就学児入場可(無料)。
膝上観覧の場合予約不要。お席が必要な場合は未就学児チケットにてご予約ください。 - 開催場所
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吉祥寺シアター 劇場
吉祥寺シアター - 対象
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幼児(未就学児含)、小学生、中学生・高校生・大学生、大人
- チケット 発売情報
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2024年8月3日(土)午前10:00~
チケット購入 - チケット料金
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<全席自由席>
一般前売: 4,500円
一般当日: 5,000円
友の会: 4,000円
ユース(高校生以上24歳以下): 3,500円(前売のみ)
小中学生: 2,000円(前売・当日とも)
※武蔵野文化生涯学習事業団では以上の券種のみ取り扱い。
※以下券種は関かおりPUNCTUMUNでのみ取り扱い。詳細は関かおりPUNCTUMUN HPをご確認ください。
はじめて割:3,500円(前売のみ・各回枚数限定)※関かおりPUNCTUMUNの公演を初めてみる方対象
※10月13日公演以外、未就学児の入場はご遠慮ください。
※10月13日公演に限り、3歳以上の未就学児入場可(無料)。膝上観覧の場合予約不要。お席が必要な場合は未就学児チケットにてご予約ください。
※車椅子でご来場の方は事前に吉祥寺シアター(0422-22-0911)までお問い合わせください。
- チケット取り扱い
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・(公財)武蔵野文化生涯学習事業団 チケット予約
Tel: 0422-54-2011 (9:00-22:00、8月3日(土)は10:00-22:00)
Web: https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-s/sameShowList?en=400
- スタッフ
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[振付・演出]関かおり
[振付助手]北村思綺、髙宮梢[舞台監督] 湯山千景
[照明] 木藤歩
[サウンドデザイン] 安藤誠英
[衣装]臼井梨恵
[宣伝美術] 太田博久(golzopocci)
[主催・企画・制作]団体せきかおり
[共催] 公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団
[助成] 芸術文化振興基金、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成]
- お問合せ
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・団体せきかおり
Mail:contact.punctumun@gmail.com
HP:https://www.kaoriseki.info/
Instagram:https://www.instagram.com/kaori_seki_co.punctumun/
・吉祥寺シアター
Tel: 0422-22-0911(9:00~22:00)
アクセス
JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩5分